問70
精神科病院入院患者の身体的拘束中に発生しやすい合併症はどれか。
- 1糖尿病
- 2足白癬
- 3悪性症候群
- 4肺血栓塞栓症✓ 正解
正解
4
解説
精神科病院での身体的拘束中に発生しやすい合併症を問う問題である。長時間の身体的拘束により下肢の運動が制限されると静脈血流がうっ滞し、深部静脈血栓症から肺血栓塞栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)を生じる危険が高まる。これは拘束による重篤かつ致死的な合併症であり、予防として下肢の運動や水分補給が重要である。したがって正答は選択肢4である。
選択肢の解説
1糖尿病は生活習慣や抗精神病薬の影響で問題となりうるが、身体的拘束中に短期間で発生しやすい合併症ではない。
2足白癬は真菌感染症であり、身体的拘束に特異的に発生しやすい合併症ではない。
3悪性症候群は抗精神病薬の副作用であり、身体的拘束そのものによって生じる合併症ではない。
4正しい。身体的拘束で下肢の運動が制限されると深部静脈血栓を生じ、肺血栓塞栓症を起こしやすい。
用語
- 身体的拘束
- 患者の自傷や他害防止のため、身体の動きを物理的に制限する医療行為。精神科で実施されますが、長時間の拘束により深部静脈血栓症から肺血栓塞栓症などの致死的合併症を招くリスクがあるため、実施には慎重な判断と継続的な観察が必須です。