問79
過剰に摂取すると試験紙法による尿潜血検査が偽陰性となるのはどれか。
- 1葉酸
- 2ビタミンA
- 3ビタミンB1
- 4パントテン酸
- 5アスコルビン酸✓ 正解
正解
5
解説
試験紙法による尿潜血検査が偽陰性となる原因物質を問う問題である。試験紙法の尿潜血反応はヘモグロビンのもつ酸化(ペルオキシダーゼ様)作用を利用しているが、強い還元作用をもつアスコルビン酸(ビタミンC)を過剰摂取すると、この酸化反応が阻害され、潜血があっても陰性と判定される偽陰性を生じる。したがって正答は選択肢5である。
選択肢の解説
1葉酸はビタミンB群の一つで造血に関与するが、尿潜血の試験紙反応を阻害して偽陰性を起こす物質ではない。
2ビタミンAは脂溶性ビタミンで、尿潜血の試験紙反応に影響して偽陰性を起こすものではない。
3ビタミンB1(チアミン)は糖代謝に関与するビタミンで、尿潜血検査を偽陰性にする物質ではない。
4パントテン酸はビタミンB群の一つで、尿潜血の試験紙反応を阻害して偽陰性を起こすものではない。
5正しい。アスコルビン酸(ビタミンC)は強い還元作用により試験紙法の酸化反応を阻害し、尿潜血を偽陰性にする。
用語
- 試験紙法
- 化学試薬を含ませた試験紙を用いて、尿成分を検査する方法です。尿潜血検査では試験紙上のヘモグロビンのペルオキシダーゼ様作用を利用しており、還元性物質の影響を受けやすい特性があります。
- 尿潜血検査
- 尿中に含まれるヘモグロビン、ミオグロビン、赤血球などの血液成分を検出する検査です。泌尿器疾患や腎疾患の診断に重要な検査方法です。
- 偽陰性
- 実際には検査対象物質が存在するにもかかわらず、検査結果が陰性と判定される状態です。臨床判断を誤らせるため、検査条件や測定原理の理解が重要です。