第115回 看護師国家試験(午前)基礎看護学

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禁酒を指導されている患者が「禁酒できたらもっと健康的な生活になるね。自分は我慢強いところがあるからやれると思う」と話し、3週間禁酒を続けている。患者の行動変容を促したのはどれか。

  1. 1自己洞察
  2. 2自己効力感✓ 正解
  3. 3自己中心性
  4. 4自己同一性

正解

2

解説

禁酒という行動変容を促した心理的要因を問う問題である。正答は「自己効力感」。自己効力感(セルフ・エフィカシー)とは、ある行動を自分はうまく遂行できるという見込みや自信のことで、Banduraが提唱した概念である。患者が「自分は我慢強いところがあるからやれると思う」と語り、実際に3週間禁酒を継続できているのは、自分ならできるという自己効力感が高まり、行動変容と継続を支えていると考えられる。


選択肢の解説

1自己洞察は自分の内面や心理を見つめ理解することで、ここでの「やれると思う」という遂行への自信とは異なる。誤り。
2「自分はやれると思う」という遂行可能感が禁酒の継続を支えており、自己効力感が行動変容を促している。正しい。
3自己中心性は自分を中心に物事をとらえる傾向で、行動変容を促す要因ではない。誤り。
4自己同一性(アイデンティティ)は自分が自分であるという連続した一貫した感覚で、ここでの遂行への自信とは異なる。誤り。

用語

行動変容
患者が望ましくない行動習慣を改め、新たな行動パターンを習慣づけるプロセスのこと。この設問では、患者が禁酒という行動変容を開始し継続している状態が、自分はできるという自己効力感の向上により支えられていることを示している。
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