問45
Aさん(80歳、男性)は人工肛門造設術を受けて自宅に退院した。ストーマ管理のため、訪問看護を週に1回利用している。Aさんは電車で隣県に住んでいる孫に会いに行きたいと希望している。Aさんの外出に向けた目標で最も適切なのはどれか。
- 1食物繊維を避けた食事が摂れる。
- 2装具が剝がれた場合に対処できる。✓ 正解
- 3起こりやすい皮膚障害が理解できる。
- 4装具交換に必要な物品の購入先がわかる。
正解
2
解説
人工肛門(ストーマ)造設者が公共交通機関を使って外出するという具体的な目標達成に向けて、最も優先度の高い目標を問う問題である。外出中に最も困るのは、装具(パウチ)が剝がれたり漏れたりするトラブルであり、外出先で自ら対処できることが安心して外出を実現するために最も重要である。したがって「装具が剝がれた場合に対処できる」が最も適切な目標となる。
選択肢の解説
1誤り。人工肛門造設者は食物繊維を一律に避ける必要はなく、バランスのよい食事が基本である。外出という目標達成に直結する優先課題ではない。
2正しい。外出中に装具が剝がれたり漏れたりする事態に自分で対処できることが、安心して電車で遠出するための最も重要な目標である。
3誤り。皮膚障害の理解は日常のストーマ管理として大切だが、外出という目標達成に直結する最優先事項ではない。
4誤り。物品の購入先を知ることは在宅管理上有用だが、外出時のトラブル対処に比べると優先度は低い。
用語
- 人工肛門造設術
- 大腸または小腸を腹壁に開口させる手術。疾患(悪性腫瘍、炎症性腸疾患など)により腸の排泄機能が失われた場合に施行される。造設後は患者が装具装着による排泄管理を行う必要がある。
- ストーマ管理
- 人工肛門や人工膀胱などのストーマを有する患者に対して行われる看護ケア。装具の交換、皮膚の清潔保持、排泄物管理、栄養や水分管理、心理的サポートなどが含まれる。患者のADL向上と社会復帰を支援する。