問79
創傷の治癒過程において肉芽組織が形成されるのはどれか。
- 1炎症期
- 2止血期
- 3出血期
- 4成熟期
- 5増殖期✓ 正解
正解
5
解説
創傷治癒は止血期・炎症期・増殖期・成熟(リモデリング)期の経過をたどる。肉芽組織は増殖期に、毛細血管新生と線維芽細胞によるコラーゲン産生によって形成される。したがって肉芽組織が形成されるのは増殖期であり、選択肢5が正しい。
選択肢の解説
1炎症期は損傷直後に白血球が集まり異物・壊死組織を除去し感染を防ぐ時期で、肉芽組織はまだ形成されていないため誤り。
2止血期は血小板凝集と凝固により出血を止める最初期の段階であり、肉芽組織は形成されないため誤り。
3「出血期」は創傷治癒過程の標準的な区分としては用いられず、肉芽組織が形成される時期でもないため誤り。
4成熟(リモデリング)期は形成された肉芽組織・コラーゲンが再構築され瘢痕が成熟していく時期であり、肉芽組織が新たに形成される時期ではないため誤り。
5増殖期には毛細血管の新生と線維芽細胞によるコラーゲン産生が進み、肉芽組織が形成されて創が埋められる。よって正しい。
用語
- 肉芽組織
- 創傷治癒の増殖期に形成される新しい結合組織で、毛細血管新生と線維芽細胞によるコラーゲン産生により成立します。組織修復と欠損部の充填に重要な役割を果たします。