問題本文
[中問C][ストラテジ] 図2中の(a)で示される折れ線から読み取れることとして,適切なものはどれか。(注: (a)は移動合計の折れ線)
選択肢
- ア.今年の売上高の累計を知ることができる。
- イ.昨年の同期と比較した今年の売上高の伸び率を知ることができる。
- ウ.長期間での売上の推移を知ることができる。
- エ.月や季節などによる売上の変動の傾向を知ることができる。
正解
ウ. 長期間での売上の推移を知ることができる。
解説
本問は中問C(売上データの分析)のストラテジ.移動合計(過去12か月の売上合計)の折れ線は,各月時点での直近1年間の売上を表すため,月別の変動が平準化され,長期的な売上トレンド(成長か衰退か)を視覚的に把握できる.アは売上累計(E列)の役割で,1年単位での累積額を表す指標,イは伸び率分析の役割で対前年比を示すもの,エは月別変動の傾向で月や季節要因を見るもの(これは月別売上グラフの役割).移動合計が示すのは長期売上トレンドであり,ウの「長期間での売上の推移を知ることができる」が正解.移動合計は季節変動を均す移動平均と同様の効果がある分析手法.
選択肢ごとの解説
- ア.今年の売上高の累計を知ることができるのは売上累計(E列)の折れ線の役割で,1月から当該月までの累積額を表す.移動合計(D列)は過去12か月分の集計でありその月の累計とは異なる概念のため,本問の移動合計の折れ線が示す内容としては誤り.累計と移動合計は別指標.
- イ.昨年の同期と比較した今年の売上高の伸び率を知るのは伸び率分析の役割で,例えば「昨年同月比何%」のような対前年比指標を別途計算する必要がある.移動合計の折れ線は過去12か月単位の合計値のスライドであり対前年比の伸び率を直接示すものではないため,本問の答えとしては誤り.指標が異なる.
- ウ.正解.移動合計の折れ線は過去12か月の売上合計を月ごとにスライドさせて表示するため,月別の変動が均され,長期的な売上の推移(成長傾向・横ばい・衰退傾向)を視覚的に把握できる.季節変動を吸収した上での年間ベースの売上トレンドが分かる指標で,移動平均的な効果を持つ.
- エ.月や季節などによる売上の変動の傾向を知るのは月別売上の折れ線(C列の今年売上)で,各月の値を直接プロットして見るもの.移動合計は逆に月別変動を均して長期トレンドを見るための指標であり,月別変動の傾向を示すものではないため誤り.目的が真逆になる.
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