問題本文
[中問B][ストラテジ] 製品Hには、社外から仕入れている部品Jが使われている。この部品Jの仕入価格が来月から値上がりする可能性が出てきた。部品Jが値上がりし、製造方法として案Bを採用する場合、図1の製造台数と製造原価のグラフはどのようになるか。ここで、元の製造台数と製造原価の関係を実線で、部品Jの仕入価格が値上がりした場合の関係を破線で示す。
選択肢
- ア.実線と切片2,000で同じ、破線の傾きが実線より大きい(直線)
- イ.実線の上に2,000以上を切片とする曲線で右上に急峻に伸びる破線
- ウ.切片が両方とも2,000、破線の傾きが実線より大きい(直線・実線より上)
- エ.切片が両方とも2,000、破線が指数関数的に上昇する曲線
正解
ウ. 切片が両方とも2,000、破線の傾きが実線より大きい(直線・実線より上)
解説
部品Jは社外から仕入れる部品で,製造数に応じて発生する変動費の構成要素. その仕入価格が値上がりすると1台あたり変動費(案Bでは5万円/台)が増えるため,グラフの傾き(直線の勾配)が大きくなる. 固定費(切片)2,000万円は1台目から発生する月額の人件費・家賃等で,部品仕入価格と無関係なので不変. 結果として切片が同じで傾きだけ急峻になる直線が描かれる. 固定費・変動費の構造理解と原価計算の基本が問われる. 変動費構造の変化が直線の傾きに反映されるグラフ変化の理解が要点となる. 線形コスト関数の構造変化を視覚的に表現するグラフ.
選択肢ごとの解説
- ア.誤り. 実線と破線で同じ傾きでは値上がりが反映されておらず,変動費単価上昇のグラフ変化を表現できていない. 傾きが変わるのが正しい描画であり,部品単価上昇による変動費増加を直線勾配で表すべき修正が必要. この用語の正確な定義と他選択肢との明確な区別を押さえることが理解の要点
- イ.誤り. 製造台数増加で曲線になるのは変動費が単純比例でなくなる場合(規模の経済等)であり,本問の部品単価値上げでは単純な比例式のまま直線で表される. 部品単価×台数は線形構造で曲線化しない計算式である. この用語の正確な定義と他選択肢との明確な区別を押さえることが理解の要点
- ウ.正しい. 固定費の切片2,000は不変で,変動費の傾きだけが大きくなる直線で描かれるため. 部品単価×台数で傾きが増え,固定費は影響を受けない構造を反映しており,原価計算の構造に合致した描画である. この用語の正確な定義と他選択肢との明確な区別を押さえることが理解の要点
- エ.誤り. 指数関数曲線にはならず,線形(直線)で表現される. 部品単価×製造台数は単純な掛け算であり,指数的な急増にはならない数学的構造で,線形コスト計算式の基本形に従う直線グラフが正しい描画. この用語の正確な定義と他選択肢との明確な区別を押さえることが理解の要点
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