第112回 保健師国家試験(午前)公衆衛生看護学

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Aさん(85歳、女性)は通いの場に継続して参加している。保健師はAさんから「耳の聞こえが悪く、にぎやかな中では聞き返してばかりで皆に迷惑をかけるから、通いの場への参加を辞めることを考えている」と相談を受けた。保健師がAさんへ最初に行う声かけで最も適切なのはどれか。

  1. 1「補聴器を購入しましょう」
  2. 2「聞こえづらさに悩まれつらい状況だったのですね」✓ 正解
  3. 3「少人数で開催している別の通いの場を紹介しますね」
  4. 4「80代になれば誰しも耳の聞こえは悪くなりますよね」
  5. 5「通いの場の皆さんに大きな声で話してもらうよう依頼します」

正解

2

解説

難聴を理由に通いの場への参加をやめようと相談してきた高齢者への、保健師の最初の声かけを問う問題である。相談支援の基本は、まず相手の感情を受け止め共感的に応答することであり、解決策の提示はその後である。Aさんのつらさを言語化して受け止める応答が、信頼関係を築き本人の真のニーズを引き出す最初の声かけとして最も適切である。正答は「聞こえづらさに悩まれつらい状況だったのですね」である。


選択肢の解説

1補聴器の購入はAさんの気持ちを受け止める前にいきなり解決策を提示しており、本人の意向や経済状況も確認していないため最初の声かけとして不適切である。
2正しい。Aさんのつらさや悩みを言葉にして受け止める共感的応答であり、相談支援の最初の声かけとして最も適切である。
3別の通いの場の紹介は具体的な解決策の一つではあるが、本人の思いを受け止める前に提示する対応であり、最初の声かけとしては適切でない。
4誰しも耳が悪くなると一般化する応答は、Aさん個人の悩みを軽くあしらう印象を与え、つらさに寄り添えていないため不適切である。
5周囲に大声で話すよう依頼するのは、皆に迷惑をかけたくないというAさんの気持ちに反する可能性があり、本人の思いを受け止める前の対応としても不適切である。
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