問47
状況設定 問45-47
Aさん(12歳、女子、小学6年生)は5月の3週目に頭痛と立ちくらみで2回保健室に来室したが、短時間の休養で授業に戻った。5月の4週目の本日、5時間目の体育の授業中に、運動場でAさんが頭痛、嘔気、ふらつきを訴えていると養護教諭に連絡が入った。5時間目の授業開始時点の気温は32.5℃、湿度61.0%であった。体育ではリレーの練習をしていた。養護教諭が到着すると、Aさんはしゃがみこんでおり、熱中症が疑われた。
9月になり、夏休みが終了して登校したAさんは、スポーツ大会に向けて早朝ランニングに取り組んでいると話した。身体計測の結果、身長151.4 cm、体重34.2 kg。肥満度−21.5%であった。養護教諭が担任と協力して専門医療機関への受診を勧める上で、連携する職種として適切なのはどれか。
- 1学校医✓ 正解
- 2栄養教諭
- 3保健主事
- 4スクールソーシャルワーカー
正解
1
解説
やせが進行(肥満度−21.5%)し早朝ランニングなど過活動もみられる児童について、専門医療機関への受診を勧める際に連携する職種を問う問題である。肥満度−21.5%はやせ(痩身傾向児)に該当し、5月からの経過で体重減少が進行し、やせ願望や過活動も伴うことから神経性やせ症が強く疑われ、医学的介入が必要な状態である。学校保健安全法に基づき、健康診断や疾病予防に関して専門的助言を行い、医療機関への受診や治療の必要性を医学的観点から判断・橋渡しできるのは学校医である。受診勧奨にあたり医学的判断と連携が必要なため学校医が適切である。
選択肢の解説
1正しい。体重減少が進行し過活動も伴うやせで医学的介入が必要な状態であり、医学的観点から受診の必要性を判断し専門医療機関への橋渡しを担えるのは学校医であり、連携職種として適切である。
2栄養教諭は食に関する指導や栄養管理を担うが、専門医療機関への受診勧奨にあたり医学的判断を行う職種ではないため、この場面で連携する職種としては適切でない。
3保健主事は学校保健活動の調整・推進を担う教員であり、医学的判断に基づく受診勧奨の連携職種としては適切でない。
4スクールソーシャルワーカーは家庭環境など福祉的課題への対応を担うが、医療機関受診の必要性を医学的に判断する職種ではないため、この場面では適切でない。
出典・参考
用語
- 肥満度
- 体重(kg)を身長(m)の二乗で割った値に100を掛けたもので、栄養状態を評価する指標です。児童生徒の健康診断では−20%以下で痩身傾向と判定され、体重減少の進行や食行動異常を伴う場合は摂食障害等の医学的介入が必要となります。