問16
新生児血液疾患の説明として正しいのはどれか。
- 1新生児ビタミンD欠乏は凝固異常による出血症状と関連する。
- 2遺伝性球状赤血球症に罹患した児の赤血球は小球状で変形しやすい。
- 3頭血腫では出血の進展による播種性血管内凝固〈DIC〉の発症リスクが高い。
- 4母体が血液型O型、児が血液型A型の場合、児の溶血をきたすリスクがある。✓ 正解
正解
4
解説
新生児の血液疾患に関する知識を問う問題である。正答は4の母体O型・児A型の場合に児の溶血をきたすリスクがある。母児間血液型不適合のうちABO不適合は、母体がO型で児がA型(またはB型)の場合に、母体由来の抗A(抗B)抗体(IgG)が胎盤を通過して児の赤血球を溶血させ、新生児黄疸(高ビリルビン血症)の原因となる。他の選択肢はビタミンの種類、赤血球形態、頭血腫とDICの関連に誤りがある。
選択肢の解説
1新生児の凝固異常による出血(新生児メレナ等)はビタミンK欠乏によるものである。ビタミンDは骨代謝に関わり凝固異常・出血とは関連しないため誤り。
2遺伝性球状赤血球症の赤血球は球状で、変形能が低下し(変形しにくく)脾臓で破壊されやすい。「変形しやすい」という記述が誤り。
3頭血腫は骨膜下の限局した出血で骨縫合を越えず自然吸収されることが多く、DICを高率に引き起こすものではない。誤り。
4正しい。母体O型・児A型ではABO血液型不適合により母体の抗A抗体(IgG)が児赤血球を溶血させ、新生児高ビリルビン血症(溶血)をきたすリスクがある。