第109回 助産師国家試験(午前)助産診断・技術学

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Aさん(25歳、初妊婦、保育士)は妊娠13週である。妊娠初期の検査でサイトメガロウイルスIgG抗体が陰性であった。Aさんへのサイトメガロウイルスの母子感染を予防するための指導で適切なのはどれか。

  1. 1ネコの飼育の禁止
  2. 2園児のオムツ交換後の手洗い✓ 正解
  3. 3家庭菜園の野菜収穫後の手洗い
  4. 4出産後の児への母乳哺育の禁止

正解

2

解説

サイトメガロウイルス〈CMV〉IgG抗体陰性(未感染・感受性あり)の保育士妊婦への母子感染予防指導を問う問題である。正答は2の園児のオムツ交換後の手洗い。CMVは乳幼児の尿や唾液に多く排出され、保育士は感染源となる乳幼児の体液に接触する機会が多い。妊娠中の初感染は胎児に先天性CMV感染症を起こすため、予防の基本は接触感染対策、すなわちオムツ交換や唾液に触れた後の十分な手洗いである。ネコや土壌はトキソプラズマの予防に関わる事項であり、CMVの母子感染予防の主眼ではない。


選択肢の解説

1ネコの飼育(糞便)の回避はトキソプラズマ感染予防の指導であり、CMVの母子感染予防とは関係がないため誤り。
2正しい。CMVは乳幼児の尿・唾液に多く排出されるため、保育士であるAさんには園児のオムツ交換後の手洗いなど接触感染対策の徹底が最も適切な予防指導である。
3家庭菜園の野菜・土壌に関する手洗いはトキソプラズマ等の予防に関わる事項であり、CMVの主な感染経路(乳幼児の体液との接触)への対策ではないため誤り。
4母乳を介したCMV伝播は成熟児では通常問題とならず、母乳の利点が大きいため母乳哺育を禁止する必要はない。母子感染予防として禁止を指導するのは誤り。

用語

サイトメガロウイルス
ヘルペスウイルスの一種で、乳幼児の尿や唾液に含まれることが多い。妊娠中の初感染は胎児に先天性感染症を引き起こす可能性があり、特にIgG抗体陰性(未感染)の妊婦にとっては重要な感染源である。
IgG抗体
免疫グロブリンG抗体のこと。過去の感染や免疫を示す指標。陰性は未感染で感受性があることを意味し、妊娠中の初感染リスクが高い状態を示す。
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