問37
正期産児に発症した胎便吸引症候群の合併症で頻度が高いのはどれか。2つ選べ。
- 1新生児仮死✓ 正解
- 2動脈管開存症
- 3気管支肺異形成
- 4胎便関連性腸閉塞
- 5新生児遷延性肺高血圧症✓ 正解
正解
1・5
解説
正期産児に発症した胎便吸引症候群(MAS)で頻度が高い合併症を2つ選ぶ設問である。MASは胎便を含む羊水の吸引により気道閉塞・化学性肺炎・低酸素を生じる病態で、しばしば分娩前後の低酸素・アシドーシスを伴うため新生児仮死を合併しやすい。また低酸素・アシドーシスにより肺血管が収縮し、新生児遷延性肺高血圧症(PPHN)を高頻度に合併する。よって正答は選択肢1と5である。
選択肢の解説
1正しい。MASは分娩前後の低酸素・胎児機能不全を背景に発症することが多く、新生児仮死を高頻度に合併する。
2誤り。動脈管開存症は主に早産児で問題となる病態であり、正期産児のMASで頻度が高い合併症ではない。
3誤り。気管支肺異形成は主に早産児の長期人工換気・酸素投与に関連する慢性肺疾患であり、正期産児のMASで頻度が高い合併症ではない。
4誤り。胎便関連性腸閉塞は腸管内胎便による閉塞であり、胎便吸引症候群(肺の病態)の主要な合併症ではない。
5正しい。低酸素・アシドーシスによる肺血管収縮で新生児遷延性肺高血圧症(PPHN)を高頻度に合併する。
用語
- 胎便吸引症候群
- 分娩時に胎便を含む羊水が吸引され、新生児の気道が閉塞する病態です。気道閉塞・化学性肺炎・低酸素血症を生じ、分娩前後の低酸素・アシドーシスを伴うことで、新生児仮死や遷延性肺高血圧症などの重篤な合併症を起こしやすくなります。
- 正期産児
- 妊娠37週から41週および6日の間に出生した新生児を指します。胎便吸引症候群は正期産児に発症することが多く、早産児よりも吸引症候群のリスクが相対的に高い傾向があります。