第109回 助産師国家試験(午後)助産診断・技術学

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Aさん(28歳、初妊婦、事務職員)はパートナーと同居しているが、入籍の予定はない。妊娠20週で2か月ぶりに産科外来を受診した。妊娠経過は順調であった。Aさんは、妊娠を予定していなかったこと、妊娠している実感がないこと、腹部が気になっているので食事量を減らしていることを助産師に話した。このときのAさんへの関わりで最も適切なのはどれか。

  1. 1腹帯の着用を勧める。
  2. 2出産準備教室を受講するように勧める。
  3. 3超音波診断装置で胎児の画像を見せる。✓ 正解
  4. 4胎児のことを第一に考えて生活するように説明する。

正解

3

解説

妊娠を予定しておらず妊娠の実感がもてない妊婦に対する、母親役割獲得・愛着形成を支援する関わりを問う問題である。妊娠20週は胎動を感じ始める時期でもあり、超音波画像で胎児の姿を実際に見せることは、妊娠の実感を促し胎児への愛着を高める最も適切な支援となる。また、腹部が気になり食事量を減らしているという発言からは栄養不足の懸念もあり、胎児の存在を実感してもらうことが行動変容の動機づけにもつながる。したがって正答は3である。


選択肢の解説

1誤り。腹帯の着用は、妊娠の実感がもてないAさんへの優先的な関わりではなく、本人の心理的課題に応えるものではない。
2誤り。出産準備教室の受講も有用だが、現時点で妊娠の実感がもてず受診も滞りがちなAさんに最初に勧める関わりとしては優先度が低い。
3正しい。超音波画像で胎児の姿を見せることは、妊娠の実感を促し胎児への愛着形成を支援する最も適切な関わりである。
4誤り。「胎児を第一に考えて生活するように」という指導はAさんを追い詰め、罪悪感を与えかねず、共感的支援とはいえない。

用語

初妊婦
初めて妊娠した妊婦を指す医学用語。本問では28歳で初妊娠の事例を扱っており、初めての妊娠経験であるため母親役割の獲得や胎児への愛着形成への支援が特に重要となる特性を持つ。
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