第113回 看護師国家試験(午前)母性看護学

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診察後、Aさんから看護師に妊娠中の生活や体重の管理について質問があった。Aさんは「缶ビール2本を週に1回、コーヒーを1日に6杯以上飲んでいます。友人に勧められて半年前から1日240μgの葉酸のサプリメントを飲んでいます」と話す。Aさんは身長160cm、非妊時体重62kgである。 看護師のAさんへの説明で適切なのはどれか。

  1. 1「飲酒は中止しましょう」✓ 正解
  2. 2「妊娠中の体重増加は7kg未満にしましょう」
  3. 3「コーヒーは今までどおりに飲んでも大丈夫です」
  4. 4「葉酸は妊娠前と同じ量を摂るようにしましょう」

正解

1

解説

妊娠初期の生活指導(飲酒・カフェイン・葉酸・体重管理)を問う状況設定問題である。妊娠中の飲酒は胎児性アルコール・スペクトラム障害(FASD)など児への悪影響を生じ、安全とされる量は確立されていないため完全に中止するよう指導するのが正しい。よって正答は選択肢1である。なおAさんは身長160cm・非妊時62kgでBMIは約24.2(ふつう体重)であり、推奨体重増加量は7kg未満より大きい範囲となる。カフェインは過剰摂取を控える助言が必要であり、葉酸は妊娠前後で神経管閉鎖障害予防のため400μg/日が推奨され240μgでは不足している。


選択肢の解説

1正しい。妊娠中の飲酒は胎児性アルコール・スペクトラム障害などのリスクがあり安全な量は確立されていないため、飲酒は中止するよう指導するのが適切である。
2Aさんの非妊時BMIは約24.2でふつう体重であり、推奨される体重増加量はおおむね10〜13kg程度である。7kg未満に抑える指導は増加不足を招き不適切である。
3コーヒー1日6杯以上はカフェインの過剰摂取にあたり、流産・低出生体重のリスクが指摘されている。今までどおりでよいという説明は不適切で、減量を勧めるべきである。
4神経管閉鎖障害予防のため妊娠前後は葉酸400μg/日の摂取が推奨される。現在の240μgは不足しており、妊娠前と同量でよいという説明は適切でない。

用語

葉酸
細胞の分裂と DNA 合成に必須なビタミン B 群。妊娠前及び初期には神経管閉鎖障害の予防のため 400μg/日の摂取が推奨されている。食事摂取基準では妊娠中・授乳中はさらに上乗せが必要とされる。
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