問108
妊娠30週2日。Aさんは妊婦健康診査を受け、妊娠経過に異常はなく児の発育も順調と診断された。診察後、Aさんから看護師に「最近、腰が痛くなることがあります。腰痛への対処法はありますか」と質問があった。 看護師のAさんへの説明内容で適切なのはどれか。
- 1安静にする。
- 2椅子に浅く座る。
- 3Sims〈シムス〉位で休む。✓ 正解
- 4柔らかいマットレスや布団で寝る。
正解
3
解説
妊娠後期(妊娠30週)の妊婦の腰痛への対処法を問う状況設定問題である。妊娠後期は増大した子宮により脊柱が前彎し、腰背部の筋緊張から腰痛を生じやすい。Sims〈シムス〉位(半腹臥位で上側の膝を曲げる体位)は腰背部や下肢への負担を軽減し、増大した子宮の重みによる圧迫も和らげるため、休息時の腰痛緩和に適している。したがって正答は選択肢3である。
選択肢の解説
1妊娠経過は順調であり、腰痛に対して安静を主とするのは適切でない。適度な姿勢の工夫や軽い運動・ストレッチが望ましく、過度の安静はかえって筋力低下を招く。
2椅子に浅く座ると骨盤が後傾し腰椎への負担が増して腰痛を悪化させやすい。深く腰かけ背もたれを使う姿勢が望ましく、浅く座る指導は不適切である。
3正しい。Sims位は腰背部や下肢の負担を軽減し増大した子宮による圧迫も和らげるため、妊娠後期の腰痛に対する休息姿勢として適切である。
4柔らかすぎるマットレスや布団は身体が沈み込んで脊柱のアライメントが崩れ腰痛を悪化させやすい。適度な硬さの寝具が望ましく、柔らかい寝具の推奨は適切でない。