第113回 看護師国家試験(午前)成人看護学

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喉頭摘出および気管孔造設術を受けた患者にみられるのはどれか。

  1. 1難聴
  2. 2嗅覚低下✓ 正解
  3. 3咀嚼困難
  4. 4誤嚥

正解

2

解説

喉頭摘出・気管孔造設術後の機能障害を問う問題である。喉頭を摘出すると呼吸経路が頸部の永久気管孔に変わり、鼻腔を通る気流がなくなるため、においの分子が嗅上皮に届かず嗅覚が低下する。発声機能も失われるが、聴覚・咀嚼・嚥下経路は保たれる。


選択肢の解説

1誤り。聴覚を司る経路は手術の影響を受けないため難聴は生じない。
2正しい。永久気管孔から呼吸するようになり鼻腔を空気が通らなくなるため、においを感知できず嗅覚が低下する。
3誤り。咀嚼に関わる歯や咀嚼筋・口腔機能は保たれるため咀嚼困難は生じない。
4誤り。喉頭摘出により気道と食道(消化管)が分離されるため、むしろ誤嚥は起こりにくくなる。

用語

喉頭摘出
声門を含む喉頭全体を外科的に切除する手術。喉頭がんなどの悪性腫瘍治療時に行われる。喉頭摘出後は気管孔造設術と組み合わせて行われ、呼吸経路が永久に頸部の気管孔に変わるため、鼻腔を通る気流が失われ、においの感覚が低下する。
気管孔造設術
気管を頸部皮膚に直接開放して孔を造設する手術。喉頭摘出時に組み合わせて行われ、永久気管孔として機能する。この手術により呼吸経路が変わり、従来のような鼻腔経由の気流が失われるため、嗅覚機能に影響を与える。
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