問74
Aちゃん(3歳)は、両親(外国籍)と3人で暮らしている。来日して1か月が経った。2日前に急性胃腸炎で個室に入院した。症状が改善し、経口での食事を再開することになった。看護師が訪室すると、香辛料の香りが部屋に充満しており、唐辛子の入った肉などのたくさんの料理が並べられていた。母親は看護師に気付くと「Aは日本食には慣れておらず、食べられないので家で作ってきました」と話した。このときの母親への看護師の対応で適切なのはどれか。
- 1普段のAちゃんの食事の内容を尋ねる。✓ 正解
- 2栄養指導を受けるまで食事の持ち込みはできないと説明する。
- 3たくさん食べさせてAちゃんの体力を回復させるよう伝える。
- 4病院食を完食するまで、持ち込み食は食べさせないよう伝える。
正解
1
解説
急性胃腸炎から回復し経口摂取を再開する場面で、外国籍の母親が自宅で作った母国料理を持ち込んでいる。まず行うべきは、普段Aちゃんがどのような食事をとっているのかを尋ね、子どもの食習慣や家庭の文化を理解したうえで、回復期に適した食事内容かを一緒に検討することである。文化的背景を尊重しつつ情報収集する対応が適切であり、普段のAちゃんの食事の内容を尋ねるが正しい。
選択肢の解説
1正しい。まず普段の食事内容を尋ねることで、Aちゃんの食習慣や家庭の文化を把握でき、回復期に適した食事をともに考える基盤となる。文化的背景を尊重した適切な対応である。
2誤り。栄養指導を受けるまで持ち込みを一律に禁じるのは、母親の思いや文化的背景を無視した対応であり適切でない。まず情報を収集すべきである。
3誤り。急性胃腸炎の回復期は消化のよいものから少量ずつ再開するのが原則であり、たくさん食べさせて体力回復をはかるよう伝えるのは不適切である。
4誤り。病院食の完食を条件に持ち込み食を制限するのは、子どもの食習慣や文化への配慮を欠き、無理な摂取を強いるおそれがあり適切でない。
用語
- 急性胃腸炎
- ウイルスや細菌感染により腸管に炎症が生じた急性の疾患で、下痢・嘔吐・腹痛などを症状とします。本問では、Aちゃんが急性胃腸炎から回復期に移行し経口摂取を再開する局面を取り扱っています。
- 経口
- 医学用語で、口から食べ物や薬を摂取する経路を指します。経口摂取が再開される場合は、患者の回復度に応じて消化負担の少ない食事から段階的に進めることが重要です。