問99
状況設定
Aさん(72歳、女性)は、1人で暮らしている。小学校の教員を定年退職後、書道教室に月2回、体操教室に月1回通っている。20年前に高血圧症と診断され、月に1回かかりつけの病院を受診し、内服治療をしている。6か月前から、Aさんは病院の受診日を間違えたり、書道教室の日時を忘れることがあり、かかりつけの医師に相談した。Aさんは認知症専門医を紹介され、Mini-Mental State Examination〈MMSE〉18点で、軽度のAlzheimer型認知症と診断された。
診断から半年後、Aさんは、かかりつけの病院の看護師に「書道教室や体操教室は、部屋のカレンダーに書いて参加しています。ただ、最近、病院に行くときに薬が残っています。大切な薬だと先生から言われていますが、忘れずに飲みたいのですが、どうしたらよいでしょうか」と相談した。看護師のAさんへの対応で最も適切なのはどれか。
- 1「お薬手帳を毎朝見るようにしましょう」
- 2「薬のことは主治医に相談してください」
- 3「薬を飲んだらカレンダーに丸を付けてみませんか」✓ 正解
- 4「この病気の方は、薬を飲み忘れることがあります」
正解
3
解説
Aさんはカレンダーに予定を書いて教室に参加できており、視覚的な手がかりを活用できている。一方で服薬の飲み忘れがあり、忘れずに飲みたいと意欲を示している。本人が現に活用できているカレンダーを利用し、服薬したらカレンダーに丸を付けることで、服薬の有無を視覚的に確認でき飲み忘れや重複を防げる。本人の残存能力と生活習慣を活かした具体的で実行可能な支援であり、選択肢3が最も適切である。
選択肢の解説
1お薬手帳は薬剤情報の記録が目的で、毎朝見ても服薬の有無を確認できず飲み忘れ防止には直結しないため適切でない。
2主治医に相談してくださいと促すだけでは、看護師として具体的な対応を示しておらず最も適切とはいえない。
3本人が活用できているカレンダーに服薬後に丸を付ける方法は、飲み忘れを視覚的に防げ最も適切であり正しい。
4飲み忘れることがあると伝えるだけでは具体的な対処にならず、Aさんの不安や希望に応えておらず適切でない。