問112
状況設定
Aさん(24歳、女性)は大学卒業後、一般企業に就職したが、何度も自宅の鍵を閉めたかどうかを確認するため、遅刻を繰り返した。連絡せずに複数回の遅刻があったことを上司のBさんから強く注意され、うつ状態となったため精神科外来を受診したところ、強迫性障害と診断され、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)が処方された。
看護師の声かけで適切なのはどれか。
- 1「主治医に薬の変更を相談しましょう」
- 2「睡眠状況を具体的に教えてください」✓ 正解
- 3「Bさんに別の部署に異動したいと伝えてみましょう」
- 4「鍵を閉めたかどうか気になるときは別のことを考えましょう」
正解
2
解説
Aさんは強迫性障害でSSRI内服中だが、内服1週後に鍵を閉めたかの確認行為(強迫行為)が増え、睡眠時間が減ってつらいと訴えている。SSRIの抗強迫効果は発現までに数週間以上を要し、まだ十分な効果が得られていない段階である。看護師はまず患者の訴えを具体的に把握することが基本であり、『睡眠状況を具体的に教えてください』と尋ねることで、つらさの実態をアセスメントし支援につなげられるため適切である。
選択肢の解説
1SSRIは効果発現まで数週間以上を要するため、内服1週で薬の変更を提案するのは時期尚早である。まず状況を把握するのが先であり、看護師の声かけとして適切でない。
2正しい。まず睡眠状況を具体的に尋ねてつらさの実態をアセスメントすることは、看護の基本に沿った適切な対応である。
3BさんはAさんの上司であり、ここでは登場していない。異動を勧めるのは問題の状況にそぐわず、看護師が一方的に提案する助言として適切でない。
4『別のことを考える』という助言は、強迫観念を無理に抑え込もうとする対処で、かえってとらわれを強めることがあり適切でない。まず状況の把握を優先すべきである。