問50
がん患者の家族における社会的苦痛はどれか。
- 1「患者にはどのがん治療が適切なのか」
- 2「なぜ自分の家族はがんに罹患したのか」
- 3「患者のがん治療を代わることはできないのか」
- 4「治療の期間が長くなり、出費が続くと自分の生活はどうなるのか」✓ 正解
正解
4
解説
全人的苦痛(トータルペイン)は身体的・精神的・社会的・スピリチュアルの4側面からとらえられる。社会的苦痛とは、経済的問題・仕事や家庭内役割の変化・人間関係など、社会生活上の困難に関する苦痛をいう。選択肢4は治療の長期化に伴う出費と自身の生活への影響という経済的・社会生活上の不安であり、社会的苦痛に該当するため正しい。
選択肢の解説
1どの治療が適切かという治療選択に関する問いであり、社会生活上の困難を表す社会的苦痛には当たらないため誤り。
2なぜ罹患したのかという問いは生きる意味や運命に関するスピリチュアルな苦痛(あるいは精神的苦痛)であり、社会的苦痛ではないため誤り。
3代われないのかという思いは無力感や悲嘆を伴う精神的苦痛であり、社会的苦痛には該当しないため誤り。
4治療の長期化による出費と自分の生活への影響という経済的・社会生活上の不安であり、社会的苦痛に該当するため正答。
用語
- 社会的苦痛
- がん患者やその家族が社会生活で経験する困難。経済的問題、仕事や家庭内役割の変化、人間関係の問題など、社会生活上の不安や課題による苦痛を指す。全人的苦痛の4側面(身体的、精神的、社会的、スピリチュアル)の1つである。