問100
状況設定 問100-102
Aさん(75歳、男性)は妻(70歳)と2人で暮らしている。日中は本を読んで過ごすことが多い。2か月前からAさんは、椅子から立ち上がる時にバランスを崩すことや「寝室に女の子がいる」と言うことがあった。また、就寝後、夜間に大きな声で「おーい」と叫んで手を振る行動が継続してみられるようになった。心配になった妻がAさんと病院を受診し、初期のLewy〈レビー〉小体型認知症と診断された。Aさんは要介護認定の申請をし、要支援1と認定された。
Aさんに出現している症状はどれか。2つ選べ。
- 1幻視✓ 正解
- 2徘徊
- 3観念失行
- 4実行機能障害
- 5レム睡眠行動障害✓ 正解
正解
1・5
解説
Aさんは初期のレビー小体型認知症と診断されている。本症の中核的特徴として、繰り返し現れる具体的な幻視(『寝室に女の子がいる』)と、睡眠中に夢の内容に伴って大声を出し手を振るなどのレム睡眠行動障害(『おーい』と叫び手を振る)がみられる。したがって出現している症状はこの2つで、正答は幻視(1)とレム睡眠行動障害(5)である。徘徊・観念失行・実行機能障害は記載がなく、本事例では認められない。
選択肢の解説
1『寝室に女の子がいる』という具体的な幻視はレビー小体型認知症の中核症状で、本事例に出現しており正答である。
2徘徊を示す記載はなく、本事例で出現している症状ではない。
3観念失行(道具の使用順序の障害など)を示す記載はなく、本事例で出現している症状ではない。
4実行機能障害を示す具体的な記載はなく、本事例で出現している症状とはいえない。
5就寝後に大声で叫び手を振る行動はレム睡眠行動障害に相当し、レビー小体型認知症に特徴的で正答である。