第115回 看護師国家試験(午前)状況設定母性看護学

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状況設定 問112-114

Aさん(24歳、初妊婦、事務職)は妊娠8週であり、両親と3人で暮らしている。パートナー(24歳、大学院2年生)は就職が決まっており、Aさんと結婚する予定である。Aさんは「特に朝の気持ち悪さがつらくて、あまり食べられません。ご飯が炊き上がるにおいだけで吐き気がします」と話す。妊娠経過は順調である。

Aさんは「妊娠することは考えていなかったので、自分の体にどんなことが起こるのか想像もつきません」と話した。看護師は、次の妊婦健康診査までに生じやすい変化について説明することにした。Aさんに説明する内容で適切なのはどれか。

  1. 1便秘✓ 正解
  2. 2尿漏れ
  3. 3腰背部痛
  4. 4下肢のけいれん

正解

1

解説

妊娠初期(8週)から次回健診までの妊娠週数で生じやすいマイナートラブルを問う問題である。妊娠初期はプロゲステロン(黄体ホルモン)の増加により消化管平滑筋の蠕動が低下し、便秘が起こりやすくなる。選択肢のうち便秘が妊娠初期から生じやすい変化である。尿漏れ・腰背部痛・下肢のけいれん(こむら返り)は主に子宮増大や体重増加が進む妊娠中期以降に多く、妊娠8週から次回健診までに生じやすい変化としては便秘が最も適切である。


選択肢の解説

1正しい。妊娠初期はプロゲステロンの増加で腸管蠕動が低下し便秘が生じやすく、妊娠8週から次回健診までに起こりやすい変化として適切である。
2誤り。尿漏れ(腹圧性尿失禁)は増大した子宮による膀胱圧迫が顕著になる妊娠中期以降に多く、妊娠初期に生じやすい変化ではない。
3誤り。腰背部痛は子宮増大と体重増加、姿勢変化が進む妊娠中期以降に多く、妊娠初期に生じやすい変化ではない。
4誤り。下肢のけいれん(こむら返り)は妊娠中期以降に多くみられるもので、妊娠初期に生じやすい変化ではない。

用語

妊婦健康診査
妊娠中の女性が受ける定期的な健康診査で、妊娠の経過と母体・胎児の健康状態を確認する検査です。妊娠初期から出産までの間に複数回実施され、異常の早期発見と妊娠関連のマイナートラブル管理に重要な役割を果たします。
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