第115回 看護師国家試験(午前)成人看護学

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細菌性の肺炎と診断された慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉患者の酸素療法で正しいのはどれか。

  1. 1酸素中毒を避けるために高流量にする。
  2. 2鼻カニューレでの最大投与量は8 L/分である。
  3. 3CO2ナルコーシス予防のために酸素濃度を高くする。
  4. 4経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉が投与量の指標となる。✓ 正解

正解

4

解説

細菌性肺炎を合併したCOPD患者の酸素療法における管理の要点を問う問題である。COPD患者では高濃度・高流量の酸素投与により換気が抑制され、CO2ナルコーシス(二酸化炭素の蓄積による意識障害)を起こす危険があるため、低流量・低濃度から開始し、SpO2を指標に必要最小限の酸素を投与する。経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)は酸素投与量を調整する重要な指標となる。


選択肢の解説

1誤り。COPDでは高流量・高濃度酸素は換気抑制とCO2ナルコーシスを招く危険があるため避け、低流量から開始する。なお酸素中毒は長時間の高濃度酸素で問題となるもので、高流量にする理由にもならない。
2誤り。鼻カニューレで推奨される最大流量はおおむね6 L/分までで、それ以上は鼻粘膜の乾燥や酸素濃度上昇の頭打ちのため適さない。8 L/分は誤りである。
3誤り。酸素濃度を高くするとCO2ナルコーシスをかえって誘発する。予防のためには酸素濃度を必要最小限に抑える。
4正しい。SpO2は酸素化の状態を非侵襲的に評価でき、酸素投与量を調整するうえでの重要な指標となる。

用語

慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉
喫煙などが原因で肺の気管支や肺胞が破壊され、呼吸機能が低下する疾患。CO2の排出が低下するため、高濃度酸素投与によるCO2ナルコーシス発症が特に危険である。
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