問60
正期産で出生した健康な乳児で正しいのはどれか。
- 1出生36時間後に初めて胎便が排泄される。
- 2学童と比べて胃食道逆流現象が起きやすい。✓ 正解
- 3母乳栄養児では生後3か月以降も生理的な黄疸が遷延する。
- 4経腟分娩で出生した児の腸内細菌叢はDöderlein〈デーデルライン〉桿菌が優勢である。
正解
2
解説
正期産で出生した健康な乳児の生理的特徴を問う問題である。乳児は下部食道括約筋(噴門)の機能が未熟で、胃が縦型でくびれが浅く容量も小さいため、学童に比べて胃食道逆流現象(溢乳・吐乳)が起こりやすい。これは多くが生理的な特徴であり、選択肢2が正しい。
選択肢の解説
1誤り。胎便は通常、出生後24時間以内に初回排泄がみられる。36時間後に初めて排泄されるのは正常とはいえない。
2正しい。乳児は下部食道括約筋の機能が未熟で胃の形態も逆流しやすいため、学童に比べ胃食道逆流現象が起こりやすい。
3誤り。生理的黄疸は生後2〜3日に出現し1〜2週間で軽快する。母乳性黄疸でも遷延は通常1〜2か月程度までで、生後3か月以降も続くのは生理的とはいえない。
4誤り。Döderlein桿菌(乳酸桿菌)は母体の腟内常在菌であり、新生児の腸内細菌叢で優勢になるのはビフィズス菌(特に母乳栄養児)である。
用語
- 正期産
- 妊娠37週0日以上42週未満の間に分娩に至った出産のことを指します。これより前の出産は早期産、これ以降は過期産と分類され、正期産の児は臓器機能が十分に発達した健康な新生児として期待される基準となります。