第115回 看護師国家試験(午前)精神看護学

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ヤーロムの集団精神療法の治療的因子のうち、普遍性に関する説明はどれか。

  1. 1これまで知らなかった情報や助言を得ることができる。
  2. 2人間の生や死、生きる意味について考えることができる。
  3. 3他の人の回復と成長が、自分の回復と成長への希望となる。
  4. 4自分の抱えている問題は、自分だけが抱えている問題ではないと気付く。✓ 正解

正解

4

解説

ヤーロム〈Yalom〉が示した集団精神療法の治療的因子のうち「普遍性」の説明を問う問題である。普遍性とは、自分が抱える悩みや問題が自分だけのものではなく、他のメンバーも同様の問題を抱えていると気付くことで、孤立感が和らぐ体験を指す。これに該当する選択肢4が正答である。


選択肢の解説

1誤り。新しい情報や助言を得られることは「情報の伝達(指導)」に関する説明である。
2誤り。生や死、生きる意味について考えることは「実存的因子」に関する説明である。
3誤り。他者の回復・成長が自分の希望となることは「希望の注入」に関する説明である。
4正しい。自分の問題が自分だけのものではないと気付くことが「普遍性」であり、孤立感の軽減につながる。

用語

普遍性
集団精神療法における治療的因子の一つ。自分が抱える問題や悩みが自分だけのものではなく、他のメンバーも同様の問題を抱えていると気付くことで生じる体験で、患者の孤立感を軽減させ、精神的安定につながる。
治療的因子
心理療法や精神療法において治癒や改善をもたらす要因。Yalomが集団精神療法の研究から、普遍性、希望の灌注、情報提供、社会化行動の初期発展など11の因子を系統化し、これらが集団療法の有効性の基盤とされている。
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