第115回 看護師国家試験(午前)成人看護学

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キューブラー・ロス, E.による死にゆく人の心理過程のなかで、肺癌と診断された人が、喫煙をやめることで病気をなかったことにできるのではないかと考える段階はどれか。

  1. 1怒り
  2. 2受容
  3. 3取引✓ 正解
  4. 4否認
  5. 5抑うつ

正解

3

解説

キューブラー・ロスは死にゆく人の心理過程を否認・怒り・取引・抑うつ・受容の5段階で示した。喫煙をやめることで病気をなかったことにできるのではないかと考えるのは、何らかの条件と引き換えに運命の回避や延命を願う『取引(bargaining)』の段階に該当する。したがって正答は3である。


選択肢の解説

1怒りは『なぜ自分が』という不満や周囲への怒りが向けられる段階であり、条件と引き換えに回避を願う本設問の内容とは異なる。
2受容は死を静かに受け入れる最終段階であり、病気をなかったことにしようとする心理とは合致しない。
3取引は禁煙などの条件と引き換えに病気の回避や延命を願う段階であり、本設問の心理に該当する正答である。
4否認は診断そのものを事実として認めず『何かの間違いだ』とする段階で、回避を願う取引とは段階が異なる。
5抑うつは喪失を実感し悲嘆に沈む段階であり、行動と引き換えに病気の打消しを願う取引とは異なる。

用語

死にゆく人の心理過程
ターミナルケアの対象者が死に直面する際に経験する心理的な段階的変化。キューブラー・ロスによって否認・怒り・取引・抑うつ・受容の5段階に分類され、看護実践における患者の心理状態の理解と援助の基盤となる重要な理論である。
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