問34
入院中のAさん(43歳、男性)は脳梗塞による利き手の片麻痺がある。食事の自助具を選択することを目的に、看護師が連携する病院内の専門職で優先度が高いのはどれか。
- 1義肢装具士
- 2作業療法士✓ 正解
- 3臨床工学技士
- 4医療ソーシャルワーカー
正解
2
解説
脳梗塞による片麻痺がある患者に、食事動作などの日常生活活動(ADL)を補う自助具の選択・適合を行う専門職は作業療法士(OT)である。作業療法士は応用的動作能力や社会適応能力の回復を図り、自助具や福祉用具の選定・調整を担う。よって食事の自助具選択で連携の優先度が高いのは作業療法士である。
選択肢の解説
1義肢装具士は義肢や装具の製作・適合を行う専門職で、食事用自助具の選択を主に担う職種ではないため優先度は低い。
2作業療法士は食事などのADLを補う自助具の選定・適合や応用動作の訓練を担う専門職であり、優先度が高く正答である。
3臨床工学技士は人工呼吸器や透析装置などの生命維持管理装置の操作・保守を行う職種で、自助具の選択は担わない。
4医療ソーシャルワーカーは社会的・経済的問題の相談援助を担う職種で、食事自助具の選定を専門とするものではない。
用語
- 脳梗塞
- 脳血管が血栓や塞栓により閉塞して脳血流が途絶え、脳組織が壊死する疾患。発症部位により運動麻痺や感覚障害などが生じ、本設問では利き手の片麻痺を呈している。リハビリテーション専門職による早期介入が機能回復に重要である。
- 片麻痺
- 脳血管障害などにより脳の一側の運動野が障害されて、体の半側(片側)に生じる不全麻痺または完全麻痺。本設問では脳梗塞により利き手側に生じており、食事などの日常生活活動の障害をきたすため、自助具の選定と適合が重要な看護介入となる。
- 自助具
- 日常生活活動に支障が出ている患者が、自力で生活動作を行えるよう工夫された補助具の総称。食事用自助具(特殊スプーンやボウルなど)、排泄用具、更衣補助具など多種がある。作業療法士が患者の機能レベルや目標に応じて選定・調整を行い、患者の自立を支援する。