問45
がん性疼痛があり医療用麻薬を使用中の在宅療養者の家族への説明で正しいのはどれか。
- 1医療用麻薬は鍵のかかる棚で管理する。
- 2貼付剤の交換時は、前回とは違う場所に貼る。✓ 正解
- 3医療用麻薬を紛失した場合は、保健所に届け出る。
- 4強い痛みを訴えたときは、定時の医療用麻薬の時間を早めて使用する。
正解
2
解説
がん性疼痛に対し医療用麻薬の貼付剤(フェンタニル貼付剤など)を使用する場合、同じ部位に繰り返し貼ると皮膚障害や吸収の変動を招くため、交換のたびに前回とは違う場所に貼り替えるよう説明する。したがって選択肢2が正しい。
選択肢の解説
1鍵のかかる棚での保管が法令上義務づけられているのは医療機関や薬局における麻薬の管理であり、在宅療養者には適用されない。盗難・誤用防止のため他者の手の届かない場所での適切な保管は必要だが、必ず施錠した棚で管理するという説明は正しい説明とはいえない。誤りである。
2貼付剤は皮膚障害を避けるため、交換時に前回と異なる部位に貼る。正しい。
3医療用麻薬を紛失した場合は処方医や薬局に連絡して対応するもので、家族が保健所に届け出るのは適切でない。誤りである。
4強い痛み(突出痛)にはレスキュー薬を用いるのが原則で、定時薬の時間を自己判断で早めると過量投与の危険があり不適切である。誤りである。
用語
- がん性疼痛
- がんの進行や治療に伴う痛みのこと。フェンタニル貼付剤などの医療用麻薬による疼痛管理が必要となる重要な症状であり、在宅療養中の適切な管理が患者のQOL維持に欠かせない。
- 医療用麻薬
- 医療用途に使用されるオピオイドなどの麻薬の総称。がん性疼痛の管理に用いられ、国内法では厳格な管理基準が定められている。適切な保管、投与管理、紛失時の対応が医療者と家族に求められる。