第115回 看護師国家試験(午後)老年看護学

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Aさん(70歳、男性)は1人で暮らしており、日常生活動作〈ADL〉は自立している。高血圧症で内服治療をしている。受診時にAさんから「最近、昼間に眠くなって、夜よく眠れない。どうしたらよいか」と看護師に相談があった。Aさんの1日の過ごし方を図に示す。Aさんへの看護師の説明で適切なのはどれか。

Aさんの1日の過ごし方を示す24時間の円グラフ(時計型)。0:00が上、6:00が右、12:00が下、18:00が左。0:00から時計回りに、睡眠(途中に*中途覚醒(トイレ)が3か所)、起床、新聞を読む、テレビを観る、朝食、テレビを観る/掃除(週1回)、昼食、テレビを観る、午睡(30分)、テレビを観る、夕食、テレビを観る、入浴、就寝の順で1日の活動が配置されている。睡眠が夜間の大部分を占める。
  1. 1午前中に散歩を取り入れる。✓ 正解
  2. 2昼食後に入浴する。
  3. 3午睡の時間を延ばす。
  4. 4夕食後は水分を摂らない。

正解

1

解説

図のAさんの1日は、日中はテレビを観て過ごす時間が長く活動量が乏しく、午睡(30分)もある一方、夜間は中途覚醒(トイレ)を繰り返している。高齢者の不眠・日中の眠気の改善には、日中の活動量を高め、朝に光を浴びて生活リズム(概日リズム)を整えることが有効である。午前中に散歩を取り入れると日中の活動量と日光曝露が増え、夜間の睡眠が促されるため、説明として適切である。したがって選択肢1が正しい。


選択肢の解説

1午前中の散歩は日中の活動量を増やし、朝の光を浴びて生活リズムを整えることで夜間の睡眠を促すため適切である。正しい。
2図では入浴は夜(就寝前)に行われている。昼食後の入浴に変えても日中の眠気や夜間の不眠の改善には直接つながらず、適切とはいえない。誤りである。
3午睡を延ばすと夜間の睡眠がさらに妨げられ、昼夜のリズムが乱れるため不適切である。誤りである。
4夜間頻尿への配慮は必要だが、夕食後に水分を全く摂らないと脱水を招くおそれがあり、適切な指導とはいえない。誤りである。

用語

日常生活動作〈ADL〉
食事、更衣、排泄、入浴などの基本的な日常生活を自分で行う能力を指す。患者の自立度や介護の必要性を評価する際の重要な指標であり、加齢に伴う身体機能の低下を把握するために用いられます。
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