問62
Aちゃん(4歳、女児)は1か月前から発熱が続いており、大学病院に紹介され入院した。静脈麻酔で鎮静して骨髄穿刺を行うこととなった。検査に際して適切なのはどれか。
- 1穿刺部位が上後腸骨棘のとき、体位は腹臥位である。✓ 正解
- 2骨髄液は骨膜から採取される。
- 3穿刺直後の穿刺部位はヨード系消毒薬で消毒する。
- 4検査終了後12時間は水平仰臥位を保つ。
正解
1
解説
小児の骨髄穿刺における体位・採取部位・消毒・検査後管理に関する知識を問う。骨髄穿刺は腸骨(小児では上後腸骨棘や上前腸骨棘)や胸骨から行われ、上後腸骨棘を穿刺する場合は背側からアプローチするため腹臥位(うつぶせ)をとる。したがって選択肢1が正しい。
選択肢の解説
1上後腸骨棘は背側にあり、ここを穿刺する際は腹臥位とすることで穿刺部位を露出・固定でき適切である。よって正しい。
2骨髄液は骨の内部にある骨髄腔(海綿骨内の骨髄)から採取するものであり、骨表面を覆う骨膜から採取するのではないため誤り。
3ヨード系消毒薬は穿刺前の皮膚消毒に用いる。穿刺直後は止血のため圧迫を行い清潔なガーゼで保護するのが基本で、穿刺後にあらためてヨード消毒を行うという記述は適切でなく誤り。
4骨髄穿刺後は穿刺部の圧迫止血と数時間程度の安静で十分であり、12時間もの水平仰臥位保持は必要ない。腰椎穿刺後の安静と混同した記述で誤り。
用語
- 骨髄穿刺
- 骨髄中の細胞を採取・検査するために、特殊な針を骨に穿通して行われる検査手技。造血機能、造血幹細胞疾患、血液疾患の診断に用いられ、小児では腸骨や胸骨から行われます。
- 静脈麻酔
- 静脈内に薬剤を投与して意識を喪失させた状態で行われる麻酔法。小児の骨髄穿刺などの侵襲的検査では、疼痛制御と安全な体位保持のため用いられます。