問67
Aさんは産褥2日である。現在、子宮底の位置は臍高で、大きく柔らかい。下腹部痛はないが悪露の排出は多い。Aさんへの看護ケアで適切なのはどれか。
- 1安静臥床を保つ。
- 2直接授乳を控える。
- 3下腹部を温罨法する。
- 4子宮底をマッサージする。✓ 正解
正解
4
解説
産褥2日で子宮底が臍高、子宮が大きく柔らかい状態は子宮収縮不良(子宮復古不全傾向)を示し、悪露の排出が多いこととも一致する。下腹部痛がなく弛緩した子宮には子宮底のマッサージ(輪状マッサージ)を行って子宮収縮を促すのが適切で、選択肢4が正しい。
選択肢の解説
1産褥早期は早期離床を促し、子宮収縮や悪露排出、血栓予防を図ることが望ましい。安静臥床を保つことは子宮復古を促さず適切でないため誤り。
2授乳による乳頭刺激はオキシトシン分泌を介して子宮収縮を促すため、子宮復古を助ける。直接授乳を控えるのは逆効果であり誤り。
3子宮収縮を促すには温罨法ではなく、子宮底のマッサージや冷罨法・授乳などが用いられる。下腹部の温罨法は子宮収縮促進のケアとして適切でなく誤り。
4柔らかく収縮不良の子宮に対しては子宮底を輪状にマッサージして収縮を促し、悪露の排出と子宮復古を助けるのが適切である。よって正しい。
用語
- 子宮底
- 子宮の頂部で、妊娠中に拡大した子宮がどれだけ収縮し復古しているかを評価する重要な指標です。産褥期には臍高から徐々に下降し、正常な子宮収縮状態を判定するために触診します。
- 臍高
- おへその高さを指す解剖学的基準点で、子宮底の位置を評価する際の重要な指標となります。産褥初期から数日にかけて、子宮底はこの位置から徐々に下降していくのが正常です。
- 悪露
- 産後の子宮から排出される分泌物で、血液・子宮内膜組織・粘液などを含みます。正常な排出量の目安があり、産褥期の子宮復古状態を判定する重要な指標です。