応用情報技術者試験 応用情報技術者試験 令和6年度春期 午前 問2: ATM(現金自動預払機)が 1 台ずつ設置してある二つの支店を統合し,統合後の支店には ATM を 1 台設置する。統合後の ATM の平均待ち時間を求める式は
ATM(現金自動預払機)が 1 台ずつ設置してある二つの支店を統合し,統合後の支店には ATM を 1 台設置する。統合後の ATM の平均待ち時間を求める式はどれか。ここで,待ち時間は M/M/1 の待ち行列モデルに従い,平均待ち時間にはサービス時間を含まず,ATM を 1 台に統合しても十分に処理できるものとする。
〔条件〕
(1)統合後の平均サービス時間:Ts
(2)統合前の ATM の利用率:両支店とも ρ
(3)統合後の利用者数:統合前の両支店の利用者数の合計
57.59%
問題本文
ATM(現金自動預払機)が 1 台ずつ設置してある二つの支店を統合し,統合後の支店には ATM を 1 台設置する。統合後の ATM の平均待ち時間を求める式はどれか。ここで,待ち時間は M/M/1 の待ち行列モデルに従い,平均待ち時間にはサービス時間を含まず,ATM を 1 台に統合しても十分に処理できるものとする。 〔条件〕 (1)統合後の平均サービス時間:Ts (2)統合前の ATM の利用率:両支店とも ρ (3)統合後の利用者数:統合前の両支店の利用者数の合計
選択肢
- ア.ρ/(1−ρ)×Ts
- イ.ρ/(1−2ρ)×Ts
- ウ.2ρ/(1−ρ)×Ts
- エ.2ρ/(1−2ρ)×Ts
解説
M/M/1 待ち行列モデルの平均待ち時間は {ρ/(1−ρ)}×Ts で表され、利用率ρはサービス時間÷到着間隔で決まる。二つの支店を1台のATMに統合すると利用者数が2倍になり、到着間隔が半分になるので利用率は 2ρ に上がる。したがって統合後の平均待ち時間は {2ρ/(1−2ρ)}×Ts となり、エが正解である。利用率を統合前のρのまま使う誤りを避ける点がポイントである。
選択肢ごとの解説
- ア.ρ/(1−ρ)×Ts は統合前の1支店ぶんの待ち時間であり、利用者数が2倍に増えた統合後の利用率2ρを反映していないため誤り。
- イ.分母は 1−2ρ と正しく2倍の利用率を反映しているが、分子のρが2倍になっておらず式として不整合で誤り。
- ウ.分子は2ρで正しいが、分母が 1−ρ のままで利用率の上昇を一部しか反映しておらず誤り。
- エ.正しい。利用者数2倍により利用率が2ρに上がるため、ρを2ρに置き換えた 2ρ/(1−2ρ)×Ts が統合後の平均待ち時間となる。
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