| バーコード | RFID | |
|---|---|---|
| 読取距離 | 数cm~数十cm | 数cm~数十cm |
| 読取枚数 | 一度に1枚 | 一度に複数枚 |
| 読取情報量 | 一度に十数文字 | 一度に数百~数千文字 |
| 読取方式 | 光学的な読取り | 電波を用いた読取り |
[中問D 図書館システム - ストラテジ] A図書館では,バーコードを用いた図書館システムを用いて,書籍の貸出と返却業務を行っている。 [書籍の貸出と返却業務] (1) 貸出担当は,バーコードリーダで利用者カードの利用者番号と書籍ごとに割り振られた識別番号を読み取り,貸出情報を登録する。 (2) 返却担当は,バーコードリーダで書籍の識別番号を読み取り,返却情報を書き込む。 現在,利用者の利便性向上と業務の効率向上を目的として,現行の図書館システムにおけるバーコードをRFID(Radio Frequency Identification)に変更したシステム(以下,新システムという)の導入を検討している。表1に図書館システムで用いるバーコードとRFIDの特徴の対比を示す。 表1 図書館システムで用いるバーコードとRFIDの特徴の対比 司書のBさんは,利用者や司書から出されている要望事項を,新システムで実現できるかどうか検討することにした。 [要望事項] (1) 利用者カードの利用者番号及び書籍の識別番号をバーコードリーダで個々に読み取っているので,貸出業務が集中する時間帯には,利用者が貸出しのカウンタに並んでしまう。貸出担当は,作業を手早く処理したい。 (2) 書籍棚から取り出した書籍を,利用者が元の棚に戻さないことがある。定期的に,棚と書籍をチェックしながら整理するが,この作業の時間を短くしたい。 (3) 返却担当は貸出予約されている書籍が返却されれば取り置きし,予約をした利用者に電話で連絡をする。何度電話しても連絡が取れないことがあるので,連絡の手間を軽減したい。 (4) 書籍の返却は,図書館の入口にある返却ポストでも受け付けている。返却業務が滞ると,図書館システム上で書籍が貸出中になっている時間が増加する。利用者の利便性向上のために,返却ポストに入っている書籍を把握したい。 問97: Bさんは,RFIDを内蔵した利用者カードを発行し,書籍にはシート状に加工したRFIDを貼り,RFID読取装置をカウンタに設置し,貸出,返却時に利用することを検討した。これで改善できる[要望事項]として,適切なものはどれか。
ア. (1)
RFID(Radio Frequency Identification)は電波で通信する非接触型ID認識技術で,複数同時読取が可能な点がバーコードに対する大きな強みです。RFID読取装置をカウンタに設置することで,利用者カードと複数の書籍を一括して読み取れるようになり,貸出業務の手早い処理が可能になります。これは要望(1)の貸出業務迅速化に該当します。他の要望(棚整理時間短縮・予約者連絡・返却ポスト把握)はカウンタ設置のみでは対応できず,別の場所への装置設置が必要となり,要件と施策の対応関係の見極めが鍵です。
ITパスポート 2013年 (平成25年 秋期) の過去問一覧へ戻る・問97