問102
状況設定 問100-102
Aさん(75歳、男性)は妻(70歳)と2人で暮らしている。日中は本を読んで過ごすことが多い。2か月前からAさんは、椅子から立ち上がる時にバランスを崩すことや「寝室に女の子がいる」と言うことがあった。また、就寝後、夜間に大きな声で「おーい」と叫んで手を振る行動が継続してみられるようになった。心配になった妻がAさんと病院を受診し、初期のLewy〈レビー〉小体型認知症と診断された。Aさんは要介護認定の申請をし、要支援1と認定された。
診断から4か月後、病院受診時にAさんは、外来看護師に「最近、歩こうとすると足が前に出ないことがありますが、地域の行事に参加して、いろいろな人と交流しながら、妻との生活を続けたいです。今できていることを維持するために、運動が効果的と聞きました。何か方法はありますか」と話した。外来看護師の助言として最も適切なのはどれか。
- 1「毎日、散歩に行きましょう」
- 2「家の中で運動できるサービスがありますよ」
- 3「次回の受診時に医師に相談してみましょう」
- 4「介護予防通所リハビリテーションが利用できますよ」✓ 正解
正解
4
解説
Lewy小体型認知症で進行に伴い歩行時のすくみ足(足が前に出ない)が出現したAさんが、地域交流をしながら在宅生活を続けつつ現在の機能を維持するための運動方法を尋ねた場面である。要支援1の認定を受けているため、介護保険の介護予防通所リハビリテーション(デイケア)を利用すれば、専門職による機能維持・転倒予防の運動と他者との交流の両方が得られ、Aさんの希望に最も合致する。具体的な公的サービスを直接案内している点で最も適切である。
選択肢の解説
1誤り。すくみ足があり屋外を毎日一人で散歩することは転倒リスクが高く、専門職の関与もないため機能維持の方法として最適ではない。
2誤り。家の中で運動できるサービスはあるが、Aさんが望む「いろいろな人と交流しながら」という地域交流の要素を満たさない。
3誤り。医師への相談も選択肢ではあるが、要支援1で利用可能な具体的サービスを案内できる場面であり、運動方法の助言としては間接的で最適ではない。
4正しい。介護予防通所リハビリテーションは要支援者が利用でき、専門職による運動機能の維持・向上に加え、他者との交流も図れるため、機能維持と社会参加を望むAさんに最も適切である。