問題本文
[中問A - ストラテジ] N社が,見積依頼先のB社及びC社と守秘義務契約を締結した理由として,適切なものはどれか。
選択肢
- ア.N社と契約した業務を,外部調達先が再委託することを禁止するため
- イ.外部調達先の従業員に,N社プロジェクトメンバからの指揮命令を確実に守らせるため
- ウ.ソフトウェアに関するN社の著作権を守るため
- エ.見積書作成のためにB社,C社に与える情報が,いずれかを通じて外部に漏れるのを防止するため
正解
エ. 見積書作成のためにB社,C社に与える情報が,いずれかを通じて外部に漏れるのを防止するため
解説
守秘義務契約(NDA:Non-Disclosure Agreement,機密保持契約)は,見積依頼等で開示する情報が第三者に漏れないように,情報の取扱いを契約で定めるものです。複数社に見積依頼する場合,各社に同じ商品仕様等を開示するため,いずれかから外部に情報が漏れるリスクを防ぐ目的でNDAを締結します。混同しやすい再委託禁止条項や著作権条項,指揮命令系統は別の契約条項であり,NDA本来の主目的ではありません。情報漏えい防止が中心の目的で,営業秘密の保護にも関わる重要な契約形態であり,ビジネス取引の基本となります。
選択肢ごとの解説
- ア.再委託禁止は別途契約条項(再委託禁止条項)で定める内容であり,守秘義務契約の主目的ではないため誤り。NDAは情報の取扱いを定める契約で,再委託の可否は別の契約条項として規定する。
- イ.指揮命令系統の遵守は労働者派遣等の話であり,守秘義務契約の目的ではないため誤り。N社とB社・C社は業務委託関係で派遣ではなく,指揮命令関係は契約上発生しない別構造。
- ウ.著作権保護は著作権条項(著作権の帰属を定める条項)の話であり,守秘義務契約の主目的ではないため誤り。NDAは情報秘密保持が中心で,著作権は別途規定される知的財産権の話。
- エ.正解。見積依頼時に開示した情報が外部に漏れるのを防止することが守秘義務契約の主目的。複数社競合時の情報管理の基本契約で,商品仕様等の機密情報を保護する役割を担う。
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