ITパスポート試験 過去問解説

BPRとは?ITパスポート試験 2018年 (平成30年 秋期) 問13を解説

ITパスポート試験 2018年 (平成30年 秋期) 問13は、BPRに関する理解を問う問題です。検索から入っても、問題文、選択肢、正解、解説、各選択肢がなぜ違うかをこのページだけで確認できます。

問題文

A社では,受注から納品までの期間が,従来に比べて長く掛かるようになった。原因は,各部門の業務の細分化と専門化が進んだことによって,受注から出荷までの工程数が増え,工程間の待ち時間も増えたからである。経営戦略として,リードタイムの短縮とコストの削減を実現するために社内の業務プロセスを抜本的に見直したいとき,適用する手法として,適切なものはどれか。

この問題の出題ポイント

  • BPRの定義だけでなく、問題文中の条件がどの選択肢に当てはまるかを確認する。
  • ストラテジ系分野では、用語の目的・主体・責任範囲の違いが選択肢で問われやすい。
  • 関連タグ: 経営戦略マネジメント、BPR、業務プロセス改革。

選択肢

  1. BCM
  2. BPR正解
  3. CRM
  4. SFA

正解

: BPR

解説

BPR(Business Process Reengineering=業務プロセス再設計)は、業務の手順・ルール・組織構造をゼロベースで抜本的に見直し、コスト・品質・スピード・サービスを劇的に改善することを目的とした経営手法。マイケル・ハマーらが1990年代に提唱した。既存業務を少し改善するのではなく、目標から逆算して業務プロセス全体を再構築する点が特徴。工程数増加と待ち時間によるリードタイム悪化という構造的問題の根本解決にはBPRが最も適切な手法となる。

なぜ他の選択肢が違うのか

  • 誤り。BCM(Business Continuity Management=事業継続管理)は、大規模災害・システム障害・重大事故が発生した際にも基幹業務を継続または迅速に復旧できるよう管理・計画する取組み。リードタイム短縮やコスト削減を目的とした業務プロセス改革とは目的が根本的に異なる。

  • イ(正解)

    正解。BPR(Business Process Reengineering)は業務プロセスを抜本的に再設計しリードタイム短縮・コスト削減・品質向上を実現する手法。設問の「業務の細分化・専門化による工程増加と待ち時間発生」という構造的問題を根本から解決する手法として最も適切で、ゼロベースの再設計が特徴である。

  • 誤り。CRM(Customer Relationship Management=顧客関係管理)は顧客情報を一元管理し、顧客との長期的な良好関係を構築することで収益拡大を目指すシステム・手法。製造・物流業務のリードタイム問題を解決することを目的とするものではなく、顧客接点の管理・改善が主目的である。

  • 誤り。SFA(Sales Force Automation=営業支援システム)は営業活動の情報共有・効率化・案件管理を支援するITシステム。営業部門の活動効率化が主目的であり、製造・物流工程を含む業務全体のリードタイム短縮を実現する経営改革手法ではない。

解き方の整理

BPRの問題では、選択肢のキーワードだけで判断せず、問題文が示す条件と正解選択肢の説明が一致しているかを見ます。誤答選択肢は、似た用語を混ぜる、主体を入れ替える、目的や範囲を広げすぎる、という形で作られることが多いため、選択肢別解説まで確認しておくと復習効率が上がります。

関連問題

前後の問題

2018年 (平成30年 秋期) の関連する問題

復習を続ける

間違えた問題、苦手タグ、模試履歴を保存して復習する導線を用意しています。広告なしPro、弱点分析、復習リマインダーは段階的に提供予定です。