宅地建物取引士試験 令和7年(2025年)10月6: Aが所有している甲土地についての物権変動に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、誤っているものはどれか。

1/50問

権利関係
所有者AがBに甲土地を売却し、その後にBがCに甲土地を売却した場合に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、正しいものはどれか。なお、この問において、Cは背信的悪意者ではないものとする。

選択肢をタップして解答

この問題の本文・選択肢・正解・解説(展開)

問題本文

Aが所有している甲土地についての物権変動に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、誤っているものはどれか。

選択肢

  • 1.Bが甲土地をAに無断でCに売却し、 その後、 BがAから甲土地を購入した場合、 Cは、Bから甲土地を購入した時点に遡って甲土地の所有権を取得する。
  • 2.Dが甲土地につき、Aに無断でDへの虚偽の所有権の移転の登記をした上で、甲土地をEに売却してその旨の登記をした場合において、 その後、 AがFに甲土地を売却したときは、Fは、Eに対し、甲土地の所有権を主張することができる。
  • 3.Gが甲土地の所有権を時効取得した場合、Gはその後にAを単独相続したHに対して、登記を備えていなくても、甲土地の所有権を主張することができる。
  • 4.Aが甲土地上の立木の所有権を留保して甲土地をJに売却し、その後、JがKに甲土地及びその上の立木を売却した場合には、Aは、Kに対し、立木の所有権の留保につき登記又は明認方法を備えない限り、立木の所有権を主張することができない。

正解

1. Bが甲土地をAに無断でCに売却し、 その後、 BがAから甲土地を購入した場合、 Cは、Bから甲土地を購入した時点に遡って甲土地の所有権を取得する。

解説

物権変動に関する論点総合問題。無権利者からの取得後の追完(無権利者からの譲受人は売主の追完取得時に遡って権利取得しない)、94条2項類推適用、時効取得と相続(時効完成後の譲受人は対抗関係)、立木の所有権留保と明認方法の論点を網羅。誤りは肢1の「遡って所有権取得」とする点(他人物売買は追完しても遡及しない)。

令和7年(2025年)10月過去問一覧へ戻る・問6