ITパスポート 2009年 (平成21年 秋期) 問1「デファクトスタンダードの意味として,最も適切なものはどれか。…」の正解と解説です。ITパスポート試験の「ストラテジ系」分野の過去問で、これまでの受験者の正答率は約86%です。
正解
ウ. 特定の企業やグループなどが採用した仕様が広く利用されるようになり,事実上の業界標準になったもの
正答率 86.1%(1,356人中 1,167人が正解)
問題の解説
デファクトスタンダード (de facto standard) は公的機関の認定ではなく,市場での広範な普及によって事実上の業界標準となった仕様を指す.Windows OS,PDF形式,QWERTY配列キーボードなどが代表例.これに対し国際標準化機構 (ISO) や日本工業規格 (JIS) のように公的機関が制定した標準はデジュールスタンダード (de jure standard) と呼ばれる.両者は「実態主導 vs 規格主導」で対比して覚えること.
選択肢ごとの解説
- 日本工業規格 (JIS) は経済産業大臣が主務する公的なデジュールスタンダードであり,国の機関が制定する規格である.市場での自然発生的な普及で標準化するデファクトスタンダードとは制定プロセスが本質的に異なる.公的か自然発生かが両者の違い.
- 国際標準化機構 (ISO,International Organization for Standardization) が定めた規格は公的な国際標準で,デジュールスタンダードに分類される.市場による事実上の標準を意味するデファクトとは対極の概念で,公的機関による制定が特徴.
- 正解.特定企業やグループの仕様が市場で広く採用されて事実上の業界標準になったものがデファクトスタンダードの定義である.Windows,PDF,Blu-ray Discなど企業発の仕様が普及して標準化した例で押さえるとよい.
- 世界中どこでも適用される公的な規格は国際規格 (ISOやIECなど) で,これもデジュールスタンダードに分類される.デファクトは市場原理で自然と広まったもの,デジュールは公的機関が制定したものという基本的な違いを区別する.
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