ITパスポート 2014年 (平成26年 秋期) 問48「情報処理システムの処理方式を図のように分類したとき,水平負荷分散システムを説明し…」の正解と解説です。ITパスポート試験の「テクノロジ系」分野の過去問で、これまでの受験者の正答率は約85%です。
正解
エ. 複数のコンピュータで同じアプリケーションを実行し,一つのコンピュータに処理が集中しないようにする方式
正答率 84.9%(1,825人中 1,549人が正解)
問題の解説
情報処理の分散方式は,処理を分担する役割で水平/垂直に,処理内容の同質性で機能/負荷に分かれる. 水平負荷分散は,同種の役割をもつ複数のコンピュータが同じアプリケーションを実行し,1台に処理が集中しないように負荷を分散させる方式. Webサーバのロードバランサ配下のサーバ群が典型例である. クライアントサーバ方式は垂直機能分散の例,プリント・メールなど機能別の専用サーバを分けるのは水平機能分散の例,本社・支店階層型は垂直負荷分散の例で,いずれも水平負荷分散とは異なる. 役割の分担と階層関係に注目する.
選択肢ごとの解説
- 誤り. 「PCをクライアントとしてデータ入力・要求,サーバ側で処理と結果出力を行う」のは垂直機能分散(クライアントサーバ方式)の説明. 階層関係をもって機能を分担する方式で,複数の同種コンピュータで同じ処理を分担する水平負荷分散とは構造が異なる. 階層と並列の違いを意識する.
- 誤り. 「業務アプリ用サーバとは別にプリントサーバ・メールサーバ等の専用サーバを設ける」のは水平機能分散の例. 同階層上で機能ごとに役割を分担する方式で,同種の役割で負荷を分担する水平負荷分散とは別カテゴリ. 「機能の分散」と「負荷の分散」は明確に区別する必要がある.
- 誤り. 「支店ごとのコンピュータで支店内データを処理し,本社が全体データを統合処理する」のは垂直負荷分散の例. 階層構造の中で処理量を分散させる方式で,本社−支店という垂直関係を持つ. 同種同階層で負荷を分担する水平負荷分散とは構造が異なるため本問の正解にはならない.
- 正解. 水平負荷分散は,複数のコンピュータで同じアプリケーションを実行し,1台に処理が集中しないように負荷を分散させる方式. Webサーバ群をロードバランサ配下に並べる構成が典型例で,可用性向上・スループット向上に寄与する. 同種・並列・負荷分散がキーワードとなる.
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