[中問A: ICカードによる入退室管理] P社は,セキュリティを確保するために自社ビルを10の区画に分け,各区画への入退室をICカードで行うシステムを導入し,その管理方法についての検証を始めた。このICカードを使った入退室管理(以下,入退室管理という)の概要は次のとおりであり,入退室管理で用いるデータベースの構造(一部)を図1に示す。 〔入退室管理の概要〕 (1) 社員は一つの部署に所属し,ICカードを1人1枚貸与される。ICカードはカード固有のICカード番号をもつ。ICカードの情報はICカード登録表に登録される。 (2) 社員の入退室が許可されている区画は個別に決められており,許可された区画の情報が入退室許可表に登録される。入退室が可能な場合で,その区画が所属部署の入っている区画の場合は"1",それ以外で入退室が必要と認められた区画の場合は"2"が,入退室許可表の許可区分に登録される。 (3) 各区画にはICカードリーダが設置されており,入退室が許可されたICカード番号を読み取ったときだけドアを解錠し,入退室の記録を入退室記録表に記録する。このとき,入室の場合は"1",退室の場合は"-1"を入退室記録表の入退室区分に記録する。 なお,P社は,社員に対して午前0時までに退社することを義務づけている。 図1 入退室管理で用いるデータベースの構造(一部): - ICカード登録表: ICカード番号 氏名 - 入退室許可表: 社員番号 許可区分 - 入退室記録表: 入退室年月日 入退室区分 〔テクノロジ〕 問85 ICカードリーダでICカード番号を読み込んだときに,入室の可否を判断するためには,データベース中の幾つかの表を調べる必要がある。調べる表とその順番として,適切なものはどれか。ここで,→は表を参照する順番を示している。 なお,社員は1人ずつICカードを使って入退室することになっている。
ア. ICカード登録表 → 入退室許可表
正答はア. ICカードによる入退室管理で, 読み込んだICカード番号から入室可否を判断するには, まずICカード登録表でICカード番号から社員番号を取得し, 次に入退室許可表で当該社員番号とその区画の組合せで入退室許可があるか確認する手順となる. 入退室記録表は記録 (履歴) を残すための表であり, 入室可否判断の入力ではない. データベース設計の正規化の観点でも, ICカード→社員→許可という参照関係が自然な流れであり, 「ICカード登録表→入退室許可表」が正答. 関連用語との区別と用例を確実に整理理解する必要がある.
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