ITパスポート試験 ITパスポート 2016年 (平成28年 秋期)42: プロジェクトで発生するリスクの対応策は回避,軽減,受容,転嫁に分類できる。あるシステム開発プロジェクトにおいて,設計及び開発工程をA社に委託したい。A社は過去の

ITパスポート 2016年 (平成28年 秋期)
Q 4242 / 100
プロジェクトで発生するリスクの対応策は回避,軽減,受容,転嫁に分類できる。あるシステム開発プロジェクトにおいて,設計及び開発工程をA社に委託したい。A社は過去のシステム開発で納期遅延が発生したことがあるので,今回も納期が遅れる可能性が考えられる。納期遅れのリスクの軽減に該当する対応策はどれか。
この問の正解率:67.62%(803件)
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問題本文

プロジェクトで発生するリスクの対応策は回避,軽減,受容,転嫁に分類できる。あるシステム開発プロジェクトにおいて,設計及び開発工程をA社に委託したい。A社は過去のシステム開発で納期遅延が発生したことがあるので,今回も納期が遅れる可能性が考えられる。納期遅れのリスクの軽減に該当する対応策はどれか。

選択肢

  • .A社に過去の納期遅延の原因分析とそれに基づく予防策を今回の開発計画に盛り込ませる。
  • .A社への委託を取りやめる。
  • .納期遅れ時にはA社が遅延損害金を支払う契約を締結する。
  • .納期遅れ時の対策費用をあらかじめプロジェクトに計上しておく。

正解

. A社に過去の納期遅延の原因分析とそれに基づく予防策を今回の開発計画に盛り込ませる。

解説

プロジェクトのリスク対応は回避・軽減(低減)・転嫁(移転)・受容の4分類に整理される. 回避はリスク要因そのものを除去する対応(委託取りやめ・代替方法採用),軽減はリスクの発生確率や影響度を下げる対策(原因分析と予防策の計画への組込み・冗長化),転嫁は損害発生時の負担を他者へ移す対応(保険加入・遅延損害金契約),受容はリスクを受け入れて発生時に対応する対応(対策費用の予備計上・コンティンジェンシ確保)に対応する. 本問の「過去の遅延原因を分析し予防策を計画に盛り込ませる」のは,遅延の発生確率自体を下げるための予防的措置であるため,リスクの軽減に該当する典型例である.

選択肢ごとの解説

  • .正しい. A社に過去の納期遅延の原因分析とそれに基づく予防策を今回の開発計画に盛り込ませることは,遅延の発生確率を下げる対応であり,リスクの軽減に該当するため. 予防策の組込みで原因系に対処し発生確率を下げる典型的な軽減策で,リスクマネジメントの代表的アプローチである.
  • .誤り. A社への委託そのものを取りやめるのは,委託というリスク要因自体を排除する対応で,リスクの回避(リスクをゼロにする対応)に該当する. 軽減ではなくリスク発生の可能性自体をなくす方向の対応であり,本問が問う「軽減」の答えとしては適切でない選択肢である.
  • .誤り. 納期遅れ時にA社が遅延損害金を支払う契約を締結するのは,発生時の経済的損害をA社に負担させる対応であり,リスクを相手側に移す転嫁(移転)に該当する. 損害の経済負担は他者に移るが,遅延の発生確率自体は下がらないため,軽減策とは性質の異なる対応である.
  • .誤り. 納期遅れ時の対策費用をあらかじめプロジェクトに計上しておくのは,リスクが発生することを前提として経済的影響に備える対応で,リスクの受容(コンティンジェンシ準備)に該当する. 発生確率を下げる軽減策ではなく,発生を前提に備える対応である点で本問の答えとは異なる.

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