ITパスポート試験 ITパスポート 2017年 (平成29年 春期)96: ネットワークにおける輻輳に関する記述として,適切なものはどれか。

ITパスポート 2017年 (平成29年 春期)
Q 9696 / 100
ネットワークにおける輻輳に関する記述として,適切なものはどれか。
この問の正解率:61.87%(1,736件)
この問題の本文・選択肢・正解・解説(展開)

問題本文

ネットワークにおける輻輳に関する記述として,適切なものはどれか。

選択肢

  • .回線の接続が一瞬途切れ,通信データのパケットが消失すること
  • .経路情報が書き換えられ,通信データが誤った宛先に届くこと
  • .通信が急増し,ネットワークの許容量を超え,つながりにくくなること
  • .一つのパケットを不特定多数のノードに対して同時に送信すること

正解

. 通信が急増し,ネットワークの許容量を超え,つながりにくくなること

解説

輻輳(ふくそう、Congestion)とはネットワークに大量のデータが集中して通信量がネットワークの処理能力(帯域幅や交換機の処理能力)を超え、通信速度が著しく低下したりつながりにくくなったりする状態のことである。災害時の電話回線への集中アクセス、大規模イベント時のWebサーバへのアクセス集中、SNSでのバズ現象などが典型例である。TCPには輻輳制御の仕組み(スロースタート・輻輳回避・高速再転送など)が組み込まれている。瞬断・パケット消失・経路改ざん・ブロードキャストはそれぞれ異なる通信障害・技術概念であり輻輳とは区別される。

選択肢ごとの解説

  • .誤り。「回線の接続が一瞬途切れ通信データのパケットが消失すること」は瞬断(マイクロカット)またはパケットロスの説明である。物理的な回線切断や障害によるパケット消失であり、通信量の過多による許容量超過とは異なる現象。輻輳との混同に注意が必要。
  • .誤り。「経路情報が書き換えられ通信データが誤った宛先に届くこと」はルーティングテーブルの改ざんやBGPハイジャックなどによる悪意ある経路乗っ取り(ルーティング攻撃)の説明である。セキュリティ攻撃に分類される現象であり、通信量の急増による過負荷・つながりにくさを指す輻輳とは全く異なる概念。
  • .正しい。輻輳は「通信が急増しネットワークの許容量を超え、つながりにくくなること」である。ルータやスイッチのキューにパケットが溜まり遅延や廃棄が生じる。TCPの輻輳制御アルゴリズムはこの状態を検知してパケット送出量を調整することで回復を図る。
  • .誤り。「一つのパケットを不特定多数のノードに対して同時に送信すること」はブロードキャスト(Broadcast)またはマルチキャスト(Multicast)の説明である。ネットワーク上での一対多の通信方式を指す用語であり、通信量過多による輻輳状態の説明とは全く異なる。

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