選択肢
- ア.入力条件が数値である項目に対して,文字データを設定してテストケースを作成する。
- イ.入力データと出力データを関係グラフで表現し,その有効な組合せをテストケースとして作成する。
- ウ.人の体重を入力するテストで,上限値を300kg,下限値を500gと設定してテストケースを作成する。
- エ.プログラムの全ての分岐経路を少なくとも1回実行するようにテストケースを作成する。
正解
エ. プログラムの全ての分岐経路を少なくとも1回実行するようにテストケースを作成する。
解説
ホワイトボックステストはプログラムの内部構造(分岐・条件・経路・命令)に着目してテストケースを設計する技法で,代表的にはすべての分岐経路を少なくとも1回実行するC1カバレッジ(分岐網羅)や,全命令を実行するC0カバレッジ(命令網羅)などがある.内部論理が設計通りに動作するかを確認するのが目的.選択肢ア(数値項目への文字データ入力),イ(関係グラフでの入出力組合せ),ウ(体重の上限・下限境界値設定)はいずれも外部仕様や入出力に着目するブラックボックステストの手法.内部構造に基づく分岐網羅を述べたエがホワイトボックスの典型で正解.
選択肢ごとの解説
- ア.入力条件が数値である項目に文字データを設定してテストケースを作成するのは,仕様外の入力値に対する挙動を確認するブラックボックステスト(同値分割・無効値テスト)の典型例.プログラムの外部仕様に着目する手法で,内部論理構造に基づくホワイトボックステストとは異なる技法のため誤り.
- イ.入力データと出力データを関係グラフで表現しその有効な組合せをテストケースとするのは,因果関係グラフ法と呼ばれるブラックボックステストの技法.入出力の組合せ網羅に着目する手法でプログラム内部構造には触れないため,ホワイトボックステストの手法としては不適切で誤り.
- ウ.人の体重入力で上限300kg・下限500gの境界値を設定するのは境界値分析と呼ばれるブラックボックステストの手法.入力値の境界条件で発生しがちな不具合を効率的に検出する技法で,外部仕様に着目するため,内部構造に基づくホワイトボックステストの手法ではなく誤り.
- エ.正解.プログラムの全分岐経路を少なくとも1回実行するようにテストケースを作成するのは,分岐網羅(C1カバレッジ)と呼ばれるホワイトボックステストの代表的技法.内部構造の論理経路を網羅的に検証する目的に合致し,設問の正解として適切.内部論理の網羅率を担保する基本的な手法.
ITパスポート 2013年 (平成25年 春期) の過去問一覧へ戻る・問37