ITパスポート 2014年 (平成26年 秋期) 問44「システムテストに参加するAさんは,自部門の主要な取引について,端末からの入力項目…」の正解と解説です。ITパスポート試験の「マネジメント系」分野の過去問で、これまでの受験者の正答率は約75%です。
正解
ウ. ブラックボックステスト
正答率 75.2%(1,993人中 1,498人が正解)
問題の解説
ブラックボックステストは,プログラムの内部構造を見ずに「入力と期待される出力」だけに着目して動作を検証するテスト技法. 仕様書から入力データと期待結果を準備し,実装が仕様通り動くかを確認する. 本問のAさんは端末からの入力項目と帳票の出力項目だけを準備しており,内部処理に関与していないためブラックボックステストに該当する. インスペクションとウォークスルーはレビュー手法(机上での欠陥検出),ホワイトボックステストは内部のロジックや分岐を網羅するテスト技法で,対象や視点がブラックボックステストとは異なる. テスト技法と視点の対応を押さえる.
選択肢ごとの解説
- 誤り. インスペクションは,開発者以外の第三者(モデレータ等)が形式化された手順に従い,文書やコードの欠陥を机上で検出するレビュー手法. 実際にシステムを動かして入出力を検証するテスト技法ではなく,本問のAさんが実施するブラックボックステストとは性質が異なる. レビューとテストの違いを整理する.
- 誤り. ウォークスルーは,開発者自身が中心となり同僚にコードや設計書を順に説明しながら問題点を洗い出すレビュー手法. 入出力を検証する実行型テストではないため,本問の状況とは合致しない. ウォークスルーとインスペクションはいずれも机上レビューの代表手法であり,テスト技法ではない.
- 正解. Aさんは端末からの入力項目と帳票の出力項目を検証用に準備しており,プログラムの内部構造には立ち入らず仕様上の入出力関係だけを検証している. これはまさにブラックボックステストの典型例であり,業務利用者やシステムテストでの確認手法として広く用いられる. 入出力主体の検証がブラックボックスの本質.
- 誤り. ホワイトボックステストは,プログラムの内部構造(分岐・命令・経路)に基づきテストケースを作成し,全分岐や全命令を最低1回実行するなどの網羅基準で検証するテスト技法. 内部構造を見ない本問のAさんの活動とは視点が逆であり,対象の見方の違いが両技法を分ける.
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