問題本文
プロジェクトチームのメンバの役割や責任を定義するものとして,最も適切なものはどれか。 ア: 週単位のガントチャート(第1週/第2週/第3週で設計・開発の担当を示す表) イ: 開始→設計(佐藤,山田)→開発(佐藤,田中)→終了 のフロー図 ウ: メンバ(佐藤,山田,田中)×作業(設計,開発)で R(実行)/C(チェック)を示す表(凡例 R:実行 C:チェック) エ: プロジェクトチームの組織図(設計:佐藤,山田/開発:佐藤,田中)
選択肢
- ア.週単位のガントチャート
- イ.工程フロー図(担当者付き)
- ウ.メンバ×作業のR/C責任分担表
- エ.プロジェクトチームの組織図
解説
プロジェクトメンバの役割や責任を定義するのは,責任分担表(RAM/RACI チャート)である. 縦軸にメンバ,横軸に作業(WBS要素)を取り,各セルにR(実行)・A(説明責任)・C(相談)・I(報告)等の役割を記号で示す. ガントチャートは時間軸とタスクの工程・進捗を表す進捗管理図,フロー図は処理順序や担当者の流れを示す業務フロー,組織図はメンバの所属関係を示す静的構造図で,いずれも作業ごとの責任分担を直接表すものではない. 「メンバ×作業の表に役割記号」を見たら責任分担表(RAM)と即特定する.
選択肢ごとの解説
- ア.誤り. 週単位のガントチャートは,横軸を時間,縦軸をタスクとして所要期間や進捗を視覚化する進捗管理ツール. プロジェクトメンバの役割や責任の体系を定義するものではなく,スケジュールの可視化が主目的である. 担当者を併記しても役割定義は副次的で,責任分担表とは性格が異なる.
- イ.誤り. 担当者付きのフロー図は処理の流れと工程担当者を示す業務フロー的な表現で,スコープや手順の整理には有用だが,各作業に対する責任(実行・確認・承認等)の体系を定義する文書ではない. 順序の表現が主体で,責任分担表のような行列形式での役割明示とは異なる.
- ウ.正解. メンバを縦軸,作業を横軸にとり,各セルにR(実行)・C(チェック)等の記号で役割を示す表は,責任分担表(RAM,Responsibility Assignment Matrix)あるいはRACIチャートと呼ばれ,プロジェクトメンバの役割や責任を定義するのに最適な形式. PMBOKでも標準的なツールとして位置付けられる.
- エ.誤り. プロジェクトチームの組織図は,メンバの所属・指揮命令関係を示す静的な構造図であり,具体的な作業ごとに誰が何を担当するかという責任分担の対応を細かく定義するものではない. 組織図と責任分担表は補完的に併用するが,本問の用途には責任分担表のほうが適切である.
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