選択肢
- ア.インターネットから直接アクセス可能なIPアドレスが他と重複しても,問題が生じなくなる。
- イ.インターネットから直接アクセス可能なIPアドレスの不足が,解消される。
- ウ.インターネットへの接続に光ファイバが利用できるようになる。
- エ.インターネットを利用するときの通信速度が速くなる。
正解
イ. インターネットから直接アクセス可能なIPアドレスの不足が,解消される。
解説
IPv4からIPv6への置き換えの主目的は,アドレス空間の枯渇問題の解消である. IPv4のアドレスは32ビットで約43億個と限られ,グローバルIPアドレスが不足する状況になっていた. IPv6は128ビットでアドレス空間が事実上無制限に拡大し,インターネットから直接アクセス可能なIPアドレスの不足が解消される. IPv6にしてもアドレス重複は依然として許されず(一意性は不変),光ファイバへの接続可否は物理層の話で別問題,通信速度は基本的にIP変更とは直接結び付かない. 「アドレス枯渇問題の解消」がIPv6最大の効果である.
選択肢ごとの解説
- ア.誤り. IPv6への移行によりアドレス空間は大きく広がるが,インターネットから直接アクセス可能なIPアドレスが他と重複してよいわけではない. 一意性は通信の前提として依然維持され,重複は許されない. アドレス数の増加と一意性放棄は別問題で,この説明は誤った理解に基づく.
- イ.正解. IPv4は32ビット長で約43億個のアドレス空間しかなく枯渇しつつあったが,IPv6は128ビット長で事実上無制限のアドレス空間を持つ. これによりインターネットから直接アクセス可能なグローバルIPアドレスの不足が解消され,NAT等の回避策に頼らないエンドツーエンド通信が広範に可能となる.
- ウ.誤り. インターネットへの接続に光ファイバが利用できるかどうかは物理層(回線種別)の話であり,IPv4とIPv6の違いとは無関係. 既にIPv4でも光ファイバ接続は広く普及しており,IPプロトコルのバージョンと回線の選択は別レイヤの議論となる. レイヤ分離の観点を整理する.
- エ.誤り. IPv6に切り替えたからといって通信速度が自動的に速くなるわけではない. 通信速度は回線帯域や経路品質,輻輳等の要素で決まり,IPバージョンだけでは大きく変わらない. ヘッダ簡略化等で小さな改善はあるが,「速度が速くなる」を主効果として挙げるのは誤りである.
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