問題本文
PC用のOSを情報家電のOSに採用することがある。その目的として、最も適切なものはどれか。
選択肢
- ア.稼働に必要なメモリの削減
- イ.外部からの攻撃対象となるリスクの低下
- ウ.処理スピードの向上
- エ.ソフトウェアの開発期間の短縮
解説
情報家電にPC用OS(WindowsやLinux等の汎用OS)を採用する最大の狙いは,既存の開発者・ライブラリ・開発ツール(IDE,デバッガ)・ドライバ資産を再利用でき,専用RTOS(Real Time OS)をゼロから設計する場合と比べ製品化までの開発期間を大幅に短縮できる点にある. 一方で汎用OSは多機能ゆえメモリ消費や脆弱性面積が大きく,組込み専用OSと比べると処理速度も劣ることが多い. 採用判断はメリットとデメリットの天秤になるが,時短効果が決め手となる. 性能・メモリ・セキュリティはRTOS優位だが,時短は汎用OSの圧倒的優位点である.
選択肢ごとの解説
- ア.誤り. PC用OSは多機能でカーネル・ドライバ群も大きく,組込み専用OS(ITRONなどのRTOS)と比較して必要メモリ量はむしろ増える傾向にある. メモリ削減目的なら専用OSのほうが有利で,PC用OS採用の主目的にはならない別軸の話題である.
- イ.誤り. 普及したPC用OSは脆弱性情報も世界中で広く知られ,既知エクスプロイトの標的となりやすい性質を持つ. 攻撃対象面はむしろ拡大する側で,リスク低下は採用の理由にならない. 専用OSはコードが特殊で攻撃しにくい傾向がある. . 用語の定義と区別を正確に理解することが本問題の核心となる
- ウ.誤り. 汎用OSは抽象化層が厚く,スケジューラも多目的最適化のため,組込みRTOSと比較すればリアルタイム性や処理速度では一般に劣る. 速度向上はPC用OS採用の主目的にはなり得ず,逆に専用OSのほうが特定処理に最適化される. . 用語の定義と区別を正確に理解することが本問題の核心となる
- エ.正しい. 既存の開発資産・ドライバ・ツールチェーン・技術者スキルをそのまま流用でき,独自RTOS開発と比べて製品開発期間を大幅に短縮できることがPC用OS採用の主目的だから. 時短効果が最大の利点であり,市場投入の早期化に直結する. . 用語の定義と区別を正確に理解することが本問題の核心と
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