問題本文
情報システムの開発の際に作成される業務モデルが表現しているものはどれか。
選択肢
- ア.現行の業務システムのシステム要件
- イ.現行の業務プロセスと導入予定のERPパッケージが前提とする業務プロセスとの差異
- ウ.システム開発の対象である業務の仕組みやプロセス
- エ.新規に開発する業務システムのシステム要件
正解
ウ. システム開発の対象である業務の仕組みやプロセス
解説
業務モデルは,情報システム化対象となる業務がどのような目的・流れ・組織・データで行われているかを可視化したもの. 業務フロー図やDFD(Data Flow Diagram),E-R図などで業務の仕組みやプロセス・データの流れ・組織の役割を表現する. システム要件そのものではなく,要件を導出する前段階として現状業務の姿を描き,改善検討や要件定義の土台になるもの. ステークホルダーが現状認識を共有するための共通言語としても機能する重要なドキュメント. DFDやアクティビティ図,業務フロー図などで表現され,現状業務の俯瞰と改善余地の発見に役立つ.
選択肢ごとの解説
- ア.誤り. 「現行業務システムのシステム要件」はシステム要件定義書に書かれる内容であり,要件定義プロセスの成果物として作成されるもの. 業務モデルは要件の前段階で業務そのものの姿を描くものなので,要件文書とは別物で,対象範囲も視点も異なる. . 用語の定義と区別を正確に理解することが本問題
- イ.誤り. 現行業務とERPパッケージの差異を整理するのはERP導入時の「フィット&ギャップ分析」の成果に該当する別作業. 業務モデルは差異の分析ではなく業務の構造自体を描くものなので,目的が異なり,作成タイミングや成果物の形態も別である. . 用語の定義と区別を正確に理解することが本問題
- ウ.正しい. 業務モデルはシステム化対象である業務の仕組み・プロセス・データの流れを可視化する図表であり,業務の姿を表現するものだからである. 要件定義の前段階で現状を把握し関係者の共通理解を作るために作成される基本ドキュメント. . 用語の定義と区別を正確に理解することが本問題の核心となる
- エ.誤り. 新規に開発する業務システムのシステム要件はシステム要件定義プロセスの成果物であり,業務モデルを基に導出される後工程の成果物. 業務モデルそのものに新システムの要件は含まれないため,本問の選択肢としては不適切である. . 用語の定義と区別を正確に理解することが本問題の核心となる
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