問題本文
トレーサビリティに該当する事例として、適切なものはどれか。
選択肢
- ア.インターネットやWebの技術を利用して、コンピュータを教育に応用する。
- イ.開発部門を自社内に抱えずに、開発業務を全て外部の専門企業に任せる。
- ウ.個人の知識や情報を組織全体で共有し、有効に活用して業績を上げる。
- エ.肉や魚に貼ってあるラベルをよりどころに生産から販売までの履歴を確認できる。
正解
エ. 肉や魚に貼ってあるラベルをよりどころに生産から販売までの履歴を確認できる。
解説
トレーサビリティ(traceability,追跡可能性)は,製品の生産・流通・販売の各段階の履歴を後から追跡できる仕組み. 食品ではロット番号や産地ラベル,牛肉の個体識別番号などで生産者から販売者まで情報を連結し,履歴を可視化する. 産地偽装防止や事故発生時の原因究明・迅速な回収(リコール)に役立つ. 工程ごとの記録を電子的に紐付けることで実現され,食の安全や製造業の品質保証で広く活用されている重要な仕組み. BSE問題以降,食品分野で特に重要視され,医薬品や工業製品にも展開される普遍的概念となった.
選択肢ごとの解説
- ア.誤り. インターネットやWebを使って学習する形態の説明であり,e-ラーニングやCAI(Computer Aided Instruction)に該当する教育手法の概念. 製品の履歴の追跡可能性とは全く関係しない別領域の話題なので,トレーサビリティの事例ではない.
- イ.誤り. 開発業務を全て外部企業に委託する形態の説明であり,アウトソーシング(業務外部委託)に該当する経営手法の概念. 製品履歴を追跡する仕組みとは全く別物の概念のため,トレーサビリティの事例とは無関係である. この用語の正確な定義と他選択肢との明確な区別を押さえることが理解の要点
- ウ.誤り. 個人の知識を組織で共有し業績向上に活用する考え方の説明であり,ナレッジマネジメント(知識経営)に該当する経営手法. 製品の生産・流通履歴の追跡とは別領域の経営手法であり,トレーサビリティの事例ではない. この用語の正確な定義と他選択肢との明確な区別を押さえることが理解の要点
- エ.正しい. 肉や魚に貼ってあるラベルから生産から販売までの履歴を確認できる仕組みは,各工程の情報を連結して追跡可能にした典型的なトレーサビリティの事例のため. 食品安全のための代表的な応用例として広く実装されている. . 用語の定義と区別を正確に理解することが本問題の核心となる
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