ITパスポート 2015年 (平成27年 秋期) 問12「MOT(Management of Technology)の目的として,適切なも…」の正解と解説です。ITパスポート試験の「ストラテジ系」分野の過去問で、これまでの受験者の正答率は約71%です。
正解
イ. 技術革新を効果的に自社のビジネスに結び付けて企業の成長を図る。
正答率 71.5%(1,210人中 865人が正解)
問題の解説
MOT(Management Of Technology:技術経営)の目的を問う問題. MOTは技術が持つ可能性を経営の視点で見極め,研究開発・技術革新を事業価値創出につなげる経営手法で,技術立脚型企業がイノベーションを継続的に生み出すための考え方として広く用いられる. 単に研究開発投資を増やすのではなく,技術ポートフォリオ管理,事業化戦略,知的財産戦略を一体運営して経済価値の最大化を狙うのが本質. 混同しやすい用語にBPR(業務再設計),CSR(企業の社会的責任),HRM(人的資源管理)があるが,いずれも対象領域が異なる. MOT=「技術を経営の中核に据えイノベーションで価値創出」と覚える.
選択肢ごとの解説
- 誤り. 業務プロセスを抜本的に再設計し効率化・スピード化を図るのはBPR(Business Process Reengineering)の目的で,既存業務の構造改革が中心. MOTの主眼である技術革新による価値創出とは方向性が異なり,対象も業務プロセスであって技術ではない. 改革対象の違いに注目.
- 正解. 技術がもつ可能性を見極めてイノベーションを創出し,経済的価値の最大化を目指すのはMOTの目的そのもの. 技術開発戦略を企業経営の中心に据え,研究成果を事業化・収益化に結びつける考え方であり,設問の文脈に直接対応する. 技術と経営の橋渡しが本質となる.
- 誤り. 経済的成長だけでなく地球環境保護や社会貢献も企業活動の責任とする考え方はCSR(Corporate Social Responsibility)で,社会的責任の遂行が目的. 技術革新による経済価値創出を狙うMOTとは目的領域が異なる別概念であり,持続可能性が主題となる用語.
- 誤り. 人材を重要な経営資源と捉えて活用しようとする考え方はHRM(Human Resource Management:人的資源管理)で,人材活用が中心テーマ. 技術を中心に据えるMOTとは対象が異なり,両者は補完的な経営テーマと位置づけられる. 人材か技術かで判別する.
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